旅も人生も、もっと楽しく編集できる。

電車でカタコト♪あの町この町 丹鉄久美浜駅 〜久美浜を歩く〜

KYOTO SIDE
KYOTO SIDE
2019/11/27

一年中、花が咲く海辺の寺

稲葉本家の世界から一転、なんだか、すごいものを見てしまった…という気分のまま自転車を走らせ再び久美浜町の方へ。現在の久美浜小学校が立つ場所は、かつて久美浜代官陣屋と県庁が立っていた場所。学校の後ろの城山公園には松倉城跡があります。山の上に鳥居が見えますよ。ここに松井さんがお住まいだったんですね(松倉は松井氏の前の城主の名)。

正面に見えるのが如意寺ヶ岳

小学校の角を曲がったところから見る景色は最高! 右手にかぶと山(かぶと山からの眺めはこちら)、正面に如意寺ケ岳が見えます。そして足元はすぐ海なんですよ。

海岸沿いに走ること数分、「花の寺」の名で親しまれている如意寺に到着。お正月には地元の人はもとより豊岡や但馬の方からも初詣客が訪れ2万人以上の人で賑わうんですって。ちょうど久美浜県と同じエリア。豊岡や但馬はやはり近いんですね。

如意寺の創建は天平年間。先ほど見た如意寺ケ岳の上に建っていましたが50年ほど前、飛地境内であるこの海辺に移されました。山の本当の名前は観音山というそうですが、久美浜小学校の校歌にも「如意寺が嶽を 仰ぎ見て」と登場するので「如意寺ケ岳」で親しまれているんですね。御本尊は十一面観世音菩薩(秘仏)です。そういえば如意寺は以前、8月の千日会(せんにちえ)で大文字焼が行われるお寺としても紹介しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね~。

観音山から移築された山門

海が目の前なので境内を歩いていると、波の音が聞こえてくるのがいいなあ。

弘法大師爪彫といわれる「日切不動尊」を安置する不動堂は塔ではなく、和・唐・天竺の三様式を融合した日本唯一の重層多宝塔。手掛けたのは久美浜出身で金閣寺再建にも関わった名工・中村淳治棟梁です。「日切り不動尊」は日にちを切って(何日までに)といって願をかけるのですって。厄除・家内安全・商売繁昌・病気平癒・試験合格・縁結び・安産など所願成就のご利益があるそうです。

そして、こちらは「関西花の寺25カ所霊場会第七番札所なだけあり、訪れたのは晩秋でしたが境内には花がたくさん。これらは特別に植えたものではなく、みな自然に生えてきたのだそう。本堂横から裏にかけて山野草の庭や宝珠山千年石の庭(四季の山野草)が広がります。

冬はサザンカやミツマタ、梅、そしてなんといっても春のミツバツツジが有名です。ミツバツツジが咲く山には散策道が作られ、樹々の間から、かぶと山や海が見えるのがステキです。4月中旬は桜とミツバツツジで境内がピンク色に染まるそうですよ。

お花が押された御朱印もすてき。「関西花の寺25カ所霊場会」では毎年、いずれかのお寺で花法要が行われるのですが、来年は如意寺で行われるのだとか。春にまた来たいなあ。


城下町の風情を感じる

さて中心部に戻り町ブラをすることに。海と並行に走るメインストリートは真っすぐの道のように見えて向こうまで見通せないんです。不思議な道だな…と思っていたら土居の交差点(奥の白い建物)を中心に「くの字」に折れているんですって。これは城下町の名残で、「折れ」というのだとか。だからずっと向こうまで見渡せなかったんだ!

他にも武者止め(写真)のT字路や鍵曲があり、あちらこちらに城下町の名残を観ることができます。先ほど如意寺のご住職に、久美浜の町を整備し経済発展をさせたのは松井康之氏だと伺ったのですが、古い絵地図を見ると今とほとんど町割りが変わらないんです。それだけ見事な町割りを行ったということ。さすが細川幽斎の家老だなあ。

KYOTO SIDE

京都をすみずみまで、歩いて食べて見て体験!
「KYOTO SIDE」は、観光、グルメ、イベント情報など、まだまだ知られざる京都府の魅力や情報を発信し共有していく地域情報発信WEBサイトです。

電車でカタコト♪あの町この町 丹鉄久美浜駅 〜久美浜を歩く〜
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます
ついでに読みたい
株式会社和心 和装が一番映える街、金沢。着物レンタルでカップル旅を格上げ