電車でカタコト♪あの町この町 丹鉄久美浜駅 〜久美浜を歩く〜

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2019/11/27

秋から春にかけての久美浜の味

そうそう久美浜といえば「鯛せんべい」は外ずせません。道の駅などでも販売していますが、今回は久美浜でしか買うことができない綿徳商店を訪ねてみました。お店に入ると、ご主人夫妻が「このしろ寿司を食べたことあります? 11月から翌4月までしか作られない寿司なんですよ」とのこと。先日、鯖のなれ寿司を食べたところなので、寿司と聞くとちょっと気になります。

こちらが、このしろ寿司。きれいなコノシロだなあ。コノシロを塩や酢で漬け、炒って砂糖や酢、みりんなどで味付けをした卯の花を詰めた寿司で、日持ちは1週間ほどしますが発酵はしておりません。現在、作っているお店は2軒しかなくなってしまったんですって。酢が効いていて上品で美味しい。お酒にも合いそう~♪

お店の奥には鯛せんべいを作る機械がありました。ガス火で焼くんですね。これは夏は暑そうだ…。ご主人にお伺いしたら、やはり夏場は朝の4時より前に起きて作業を始めるのだとか。タイやトビウオ、スズキなどのすり身を使ったおせんべいで、あっさりしていますが、魚の味がしっかりして美味しかったです。

お店を出てすこし行くと現れたのが、築100余年になる三階建ての旅館・旧浜茶屋。かつて町の人が結婚式をしたり宴会をした場所なのだそうです。いまは営業されていないので外から見るだけ。こういう立派な旅館が立つ町なんですね。

久美谷川を眺めながら糀を使ったスイーツを

随分、走ったので久美谷川沿いにあるステキな「糀マルシェ」でちょっと休憩。こちらは上級麹士でナチュラルフード・コーディネーターの余根田沙織さんが作る、糀を使ったランチやスイーツが楽しめます。久美浜で農薬を使わずに育てたお米で作られた糀を使い、甘酒として飲むだけでなく甘味料やコクを出すために使うなど糀の美味しさや面白さを知って欲しいとワークショップも行っています。

久美谷川の横なので眺めも最高。

甘糀ほうじ茶オレと本日のケーキの紅イモのタルトを。甘糀を加えた、甘さひかえめの紅イモのねっとり感とサクッサクの生地のコントラストが美味しい~。色合いもきれいですね。

もう一つ、どうしても飲んでみたくて注文したのがスムージー。フルーツは旬で変わるのですが、訪れた時は久美浜のブドウと地元のヒラヤミルクで作られたスムージー。麹が入っているとは言われなければ分からないほどナチュラル。でも、スムージーの奥に深いコクが感じられます。

そうそうランチなどで使う野菜は以前、紹介したオーガニック野菜などの直売所&カフェ「キコリ谷テラス」で販売している野菜や地元の無農薬野菜などを使っているんですって。キコリ谷テラスさんでも時々、ワークショップをされるそうなのでSNSなどでチェックしてみてくださいね。余根田さんが作るスイーツと景色に癒されました。

江戸時代創業の酒蔵で、ここでしか買えない日本酒を

さて、もう少しだけ足を延ばして、最後は木下酒造へ。天保13年(1842年)創業、175年の歴史を誇る地酒「玉川」で知られる蔵です。そして杜氏がイギリス人フィリップ・ハーパーさんということでも有名です。


熟成酒、江戸時代の製法で造ったお酒、自然仕込など様々なお酒を造っており、蔵で購入することもできますし、タイミングがよければ仕込みの様子がガラス戸越しに見られます。

中汲み 蔵内限定品。ラベルにセンスが感じられます

中でも蔵に行かないと買うことができないのが、手詰めで72本だけ作られる中汲みのお酒。銘柄は純米、純米吟醸、本醸造とあり、どれが販売されているかは訪れた時のお楽しみ。私が訪れた時は純米酒の中汲みが売られていました。さきほど買った、このしろ寿司とも相性よさそうなので、楽しみです♪

いや~思った以上に奥深かい町でした。まだまだ見どころがありますし、久美浜湾クルーズをしたり小天橋まで足を延ばすのもいいですね。ちょうどカニのシーズン到来中! 今度はゆっくり泊まって温泉に入り、カニを食べるのもいいな~。

■■今回、訪れたところ■■

豪商稲葉本家
住所:京都府京丹後市久美浜町3102
電話:0772-82-2356
開館:9~16時
休館:水曜

如意寺
住所:京都府京丹後市久美浜町1845
電話 0772-82-0163
拝観:8~17時

綿徳商店
住所:京都府京丹後市久美浜町東本町3162
電話:0772-82-0216

糀マルシェ
住所:京都府京丹後市久美浜町3178-2
電話:090-8377-7620
営業:11~14時
休み:日・月曜日、臨時休業あり

木下酒造
住所:京都府京丹後市久美浜町甲山1512
電話:0772-82-0071 
営業:9~17時
休み:元旦のみ

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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