日本のいつもの雪景色に、外国人はなぜここまで心奪われるのか
韓国人と台湾人は「温泉」を楽しみにしている?
続いて、韓国人と台湾人の検索動向を見てみましょう。日本テーマパークや観光地がランクインするなか、温泉地も数多く検索されていることがわかります。
例えば、台湾では「銀山温泉」や「黒川温泉」、韓国では「有馬温泉」や「下呂温泉」などの温泉地が注目を集めているみたいですね。
銀山温泉/山形県
山形県尾花沢市にある「銀山温泉」は、大正ロマンを感じる風情あふれる街並みが特徴的です。温泉街には日が暮れるとガス灯が灯り、とてもノスタルジックな光景が広がります。
また、NHKドラマ『おしん』の舞台としても一躍話題に。ちなみに同作は台湾などでも放映され、人気を集めました。
黒川温泉/熊本県
「黒川温泉」は熊本県にある九州有数の温泉地です。自然を体感できるつくりの温泉施設が多く、ゆったりと風情を感じながら温泉を楽しめます。過去にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンにて二つ星を獲得しました。
有馬温泉/兵庫県
兵庫県の「有馬温泉」は日本三古湯のひとつに数えられており、かつては豊臣秀吉も入浴したといわれています。
下呂温泉/岐阜県
「下呂温泉」は、岐阜県下呂市にある温泉地です。川沿いにホテルや旅館が立ち並んでおり、飛騨川を中心に豊かな自然が広がります。
同県にある世界遺産「白川郷」からは車で約1時間半ほどでアクセスすることができるため、観光の拠点としても人気を集めているのかもしれませんね。
外国人も訪れやすい各温泉地の取り組み
観光庁が発表した訪日外国人の消費動向では、「訪日前に期待していたこと」で温泉入浴が26.5%という結果に。また、「次回日本を訪れたときにしたいこと」でも温泉入浴と回答したのが41.2%ということからも、日本の温泉文化を体験したいと考えている外国人観光客も少なくないようです。
例えば有馬温泉観光協会では、外国人向けに日本の温泉の楽しみ方を字幕付きの動画で紹介するなど、積極的にインバンド誘致を行っています。
このような各温泉地の取り組みが功を奏し、外国人観光客も「行ってみたい」または「訪れやすい」と思うきっかけになっているのかもしれませんね。
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