入館無料で歴史と文化を体感。神奈川「藤澤浮世絵館」でタイムトリップ
浮世絵は現代にも受け継がれている



浮世絵と聞くとなんとなく“江戸時代”なんてイメージが強いと思いますが、その技法は現代もアート作品などに受け継がれており、同館にも昭和初期ごろまでのさまざまな浮世絵作品が展示されています。
主体は藤沢宿や藤沢市周辺を描いた風景画ですが、木版画特有のデフォルメなどから、どこに着目して強調したかったのかなど、写真とはまた違う、作者の制作意図などに直接触れられるような気がしますね。



風景画や美人画等が主体であると思われがちな浮世絵ですが、大衆文化としての浮世絵は、そうした枠を壊すように、さまざまな分野にまで広がっていたことを学べるような作品もありました。
それが、双六やペーパークラフトです。私のイメージでは、浮世絵というのはあくまで鑑賞作品であったため、こうした身近な遊びや娯楽の分野にまで浮世絵が浸透していたことに驚きました。
同館のある藤沢市は、夏になると多くの人でにぎわう湘南エリアの一部です。人出がまだ少ないこの季節に、藤澤浮世絵館でゆったりと当時の姿に思いを馳せるもよし。夏の海を楽しむ前に、江の島周辺の昔の姿を学びに訪れるのもよし。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 藤沢市藤澤浮世絵館
- 藤沢市辻堂神台2-2-2 ココテラス湘南7F
- 0466-33-0111
- 辻堂
- 入館料:なし
- 休館日:月曜(祝日、振替休日の場合は翌日)/年末年始(12月29日~1月3日)/展示替え等のため臨時休館日あり
- 10:00~19:00(入館18:30まで)
- 公式サイト
- image by:梅原慎治
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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