古き良きニッポンの原風景。街を彩る「乗ってみたい路面電車」TOP10
第7位 広島電鉄 市内線/広島県広島市
同じく同率で7位にランクインしたのは「広島電鉄 市内線」です。広島市は「日本一の路面電車の街」といわれています。
まず、驚くのはその車両のデザイン。「グリーンムーバーマックス」というとても路面電車には見えない、おしゃれでバリアフリー対応に力を入れた最新式の超低床車両が走行。また、鉄道とシームレスで連結していたりと利便性にも力を入れています。
そのほかにも、市民を大いに勇気づけた復興のシンボル「被爆電車」や全国各地の車両が集まっており、「動く電車の博物館」というニックネームで全国的に知られています。このようなところが「日本一の路面電車の街」と呼ばれるゆえんなのでしょう。
第6位 京福電気鉄道 嵐山線/京都府京都市
第6位には京都府京都市の「京福電気鉄道 嵐山線」がランクインしました。京都府京都市下京区の四条大宮駅から右京区の嵐山駅まで7.2kmを走行結びます。通称は「嵐電(らんでん)」。
世界遺産の「天龍寺」「龍安寺」「仁和寺」や「太秦映画村」など京都の名所をめぐります。
しかしながら、こちらも近年利用客が減少傾向にあり、京福電気鉄道では「嵐電ブラッシュ・アップ プロジェクト」を推進。
具体的には、呼称を「嵐電」に統一、駅のリニューアル、パネル展示、シンボルツリーの設置などの取り組みを行なっています。近年では、京都めぐりに最適な交通手段として人気が盛り返しているようです。
第5位 富山地方鉄道 市内電車・環状線、富山ライトレール/富山県富山市
第5位には富山県富山市の「富山地方鉄道 市内電車・環状線、富山ライトレール」がランクインしました。富山ライトレールの開業は2006年と、路面電車としては珍しく新しい路線です。
使われている車両も「富山ライトレールTLR0600形電車」というとても路面電車には見えない、近未来的なデザイン。猫と電車をモチーフとした「とれねこ」というマスコットキャラクターとともに人気を博しています。
第3位 東京都交通局 都電荒川線/東京都荒川区~新宿区
第3位には東京都荒川区と新宿区を結ぶ「東京都交通局 都電荒川線」がランクインしました。ここがほかの路面電車と異なるのは、路線のほとんどが専用軌道となっていることです。
つまり、ほかの街の路面電車のように普通の道路を走るのはなく、大部分がまるで鉄道のようになっているのです。「東京さくらトラム」の愛称が付けられていますが、沿線民によると実はあまり浸透していないそう。「都電荒川線」で長く親しまれてきた歴史を感じますね。