美しき舞にうっとり。京都の春の風物詩「都をどり」と「京おどり」

四季をテーマにした「都をどり」の魅力

都をどりは京都の5花街のひとつである祇園甲部が毎年、祇園甲部歌舞練場で4月1日~4月30日まで開催。演目は京都の名所を四季をテーマに紹介するような構成になっています。

image by:Steven Rolland from Osaka, Japan / CC BY-SA

「都をどりはよ~いやさ~」というかけ声とともに、左右の花道からあざやかな青色のそろいの衣装をまとった芸舞妓さんが登場します。数十名が一同に扇子を持って登場する瞬間は圧巻です。あざやかな青の着物に赤い帯がとても映えます。

正面の舞台は江戸時代から使われてきた銀襖(ぎんふすま)で、前で華やかな衣装で舞う芸舞妓さんの美しさが一掃際立ちます。

舞台は全8景で、初演から一貫して各地の春夏秋冬を長唄などで紹介しながら舞で表現。春夏秋冬の場面が一通り終了すると、一瞬暗くなり、再びまぶしいほどの春の場面・フィナーレ。

フィナーレは桜が咲き誇る舞台で出演者すべての芸舞妓さんが艶やかに舞い踊ります。京舞の技を極めた芸舞妓さんの日々の鍛練が満開に咲き誇るさまはまさに感動のフィナーレです。

また、休憩はありません。約1時間我を忘れ、釘づけとなることは間違いなしです。最も手軽に一流の舞や芸に触れることのできる極上の時間です。

動く芸術品である芸舞妓さんが繰り広げる舞や三味線、長唄などは非常に素晴らしく必見。これだけのたくさんの芸事を日々習得しているのかと思うと、彼女たちへの見る目がガラリと変わるはずです。

何度観ても彼女たちの華やかな姿を支えている厳しい稽古の日々のことを思い出さずにはいられません。

早朝から夕方まで数十もある習い事に精進し、夜は深夜までお座敷に上がるという厳しい世界です。そんな一生懸命生きている彼女たちの舞う姿はとても感動的です。


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