日本最大であり、県のシンボルとなっている湖「琵琶湖」を中心に、豊かな自然に恵まれている滋賀県。あの織田信長が居城を構えた地として、戦国時代には日本の中心でもあった滋賀県ですが、そんな琵琶湖の北西に位置しているのが高島市です。

今回ご紹介するのは、かつて「全国初のカタカナ自治体名」としても知られた高島市・マキノ町で、多くの人へ癒しを届けている絶景「メタセコイア並木」です。

雄大な大木がズラリと並び、春夏秋冬を美しく彩っているなか、最も心に迫ると人気となっているのが秋。この紅葉のメタセコイア並木について、2021年の見ごろやアクセス方法とご一緒に紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

マキノ町「メタセコイア並木」の見どころは？

まるでクリスマスツリーのように立派な形状のメタセコイアが、およそ約2.4kmに渡って続いているマキノ町の街路。「メタセコイア並木」と呼ばれ親しまれているこの道は、地元の人から観光客まで、季節を問わず多くの人が訪れ、にぎわいを見せています。

道の片側だけでなく両側に植えられ、その数はおよそ約500本にものぼるメタセコイア並木。学童農園「マキノ土に学ぶ里」整備事業のひとつとして、1981（昭和56）年に最初の植樹が行われました。

その後も、関係者やマキノ町の地域住民たちが道に沿って植樹数を増やし、立派な並木道が作り上げられていきました。こうして、まっすぐに続くメタセコイア並木は、映画や絵本に登場するかのような夢の光景となっています。

春夏の新緑に加え、真冬の雪景色もうなるほど素晴らしいメタセコイア並木ですが、春夏秋冬のなかでも絶対に外せない必見のひとときが秋。鮮やかな赤に染まり紅葉となった木々はあまりにも美しく、圧倒されるような絶景となります。

その美麗さは「新・日本街路樹百景」（読売新聞社）にも選ばれているほどの景色で、見ていると不思議とストレスが緩和され、気持ちがスッキリとしてくるよう。真っ直ぐの道にシンメトリーで整然と並ぶ木々が秋色に染まる姿は、もはや芸術といえる光景です。

絶景を見るためのベスト季節・時間帯

おすすめの見ごろ：例年11月中旬～12月上旬

全国が紅葉の季節となる、例年11月中旬から秋景色の盛り上がりを迎えます。テレビでも度々取り上げられたり、SNSや口コミで広がった人気スポットでもあるため、人出は年々増えています。

そんな鑑賞者たちに向け、メタセコイア並木が一望できるカフェ「並木カフェ メタセコイア」が2019年にオープンしました。どこの席に座っても、しっかりメタセコイア並木が見えるという、まさに紅葉鑑賞にうってつけのカフェです。

景色はもちろんのこと、カフェメニューも旬のフルーツをふんだんに使用したロールケーキやタルト、シュークリームまで絶品ぞろい。美味しいスイーツを食べながら並木を眺める時間は、格別のひとときとなりそうですね。

見ごろの時間帯：晴れた日の日中＆夕暮れ

メタセコイア並木を見るなら、鮮やかに色づいた紅葉やどこまでも真っ直ぐに続く道がハッキリと見渡せる晴れた日の日中が、まさに見ごろの時間帯。並木道ではなく、少し離れた場所から秋晴れの空と山々を背景にしたメタセコイアを眺めてみるのもおすすめです。

そして、燃えるような紅葉が一層輝くのが、夕暮れの太陽に照らされる一時です。オレンジ色の夕日に照らされた並木に魅入ってしまうこと間違いなし。大切な人と、ゆったりとお散歩を楽しむのにぴったりの瞬間です。

おすすめのアクセス方法

簡単なアクセス方法：JRマキノ駅より、マキノ高原線バスに乗車し約6分

メタセコイア並木へ電車で訪れる際は、JR「マキノ駅」より、マキノ高原線バスで「マキノピックランド」へ。駅からは約6分と、すぐに到着することができる距離です。

車でアクセスする際は、カーナビで「マキノピックランド」を指定するのがおすすめ。マキノピックランドには無料の駐車場があるため、車を降りて並木道を散策することも可能。果樹園や芝生広場もあり、のんびりとめぐってみても楽しめますよ。

まるで映画の世界へ入り込んだような光景を歩くことができる、マキノ町のメタセコイア並木。訪れた人が「一生に一度は見てみたい」と絶賛する木々の姿を、この秋はぜひ目に焼き付けてみてはいかがでしょうか。

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