暮らしをちょっと上質に。京都の職人技が息づくモダン雑貨・厳選7選
“竹の泡”がゆらり、素材感を愛でるアクセサリー
高野竹工の「泡 abuku」イヤリング・ピアス
竹の名産地である京都・乙訓地方の長岡京市に工房を構える「高野竹工」。幼いころから竹に慣れ親しんで育った初代の“自然の美を追求する心”を受け継ぎ、竹をはじめとした自然素材を使った製品作りを続けています。
竹を製品の素材として使えるようにするには、長い年月と手間が必要。「高野竹工」では、竹林の整備、竹の伐採、油抜き、そして数年間の乾燥といった工程すべてを職人の手で行います。そして、丹精込めて整えた竹を、指物・漆・蒔絵・轆轤(ろくろ)などのさまざまな伝統技術を持つ職人らが、茶道具から日用品まで多彩な品々へと加工しているのです。
「日常に職人の技を飾る」をコンセプトに考案されたイヤーアクセサリーシリーズ「kazaru」には、竹の質感を生かしながらシンプルでモダンな雰囲気に仕上げられたアクセサリーがラインアップ。
そのなかの一つ、今回ご紹介する「泡 abuku」は、竹という自然由来の素材とリンクするようモチーフもナチュラルなものをと、連なる水泡を表現したイヤリング&ピアス。違和感なく日常に溶け込んでくれそうな、愛らしいデザインです。丸いパーツの素材は、光沢と皮目の色味が美しい真竹。白っぽい竹の内側と、黄色っぽい外側を使い分け、組み合わせることで遊び心を感じるデザインに仕上がっています。
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【高野竹工・店舗情報】
直営店 ばんてら
住所:京都府京都市中京区御幸町通錦小路上る船屋町373-3セザール御幸町 1F
TEL:075-223-3883
営業時間:11:30〜18:30
定休日:なし ※年末年始を除く
公式ホームページ
※新型コロナウイルスの影響で不定期営業中。営業日時はウェブサイトを要確認
直営店 篁
住所:京都府京都市東山区中之町238-1 東山祇園ビル1-A
TEL:075-531-6881
営業時間:12:00〜19:00
定休日:火曜
公式ホームページ
※新型コロナウイルスの影響で不定期営業中。営業日時はウェブサイトを要確認
【WEB購入】
【企業情報】
高野竹工株式会社
住所:京都府長岡京市勝竜寺東落辺14-15
TEL:075-955-2868
公式ホームページ
歴史ファンもびっくり?甲冑の意匠を日用アイテムに
MIYAKEの「名刺入れ」
実際の人間が身に纏っていた衣服さながらの精密さで作り上げられた衣装が目を引く、雛人形や五月人形。「京人形み彌け」は、1969(昭和44)年の創業以来、伝統工芸士の精巧な技で京人形を作り続けてきました。
京人形伝統工芸士は人形そのものや着物だけではなく、人形が身に着ける武具やそのほか小物の制作も手掛けます。なかでも独特な構造を持つのが甲冑。金属や皮革といった素材を板状のパーツにし、それを紐で編み込んで作られます。
これは、頑丈な素材を外装に使うことで着る人の身を守りながらも、一つひとつが独立したパーツであることで柔軟性も実現した、大変機能的な造り。その、甲冑の持ち味ともいえる構造を作る技術を生かして誕生したのがMIYAKEの「サムライバッグ」シリーズ。モダンなデザインの中に甲冑の意匠を取り入れたハンドバッグやリュック、クラッチバッグや財布などがそろいます。
今回ご紹介する名刺入れもその一つ。「HIDEYOSHI RED」「HIDEYOSHI BLACK ICHIMATSU」など、4種類の色柄がラインナップ。デザインから材料調達、生産加工まですべて京都を中心とした国内で行うオールジャパンにこだわった、牛革製の名刺入れです。
外側には甲冑を彷彿させるプレートと紐の意匠が施され、伝統的なデザインと色が現代のアイテムに巧みに取り入れられた、洗練された逸品に仕上がっています。ほんのりと漂う戦国の情緒と今も息づく職人技を、日用品から感じてみてはいかがでしょうか。
■■INFORMATION■■
京人形み彌け/MIYAKE
住所:京都府宇治市小倉町南堀池103-53
TEL:0774-22-5008
営業時間:10:00〜18:00
定休日:日曜 ※1月1日〜5月5日は無休
公式ホームページ
【WEB購入】
煌びやかな極細の糸が耳元を彩る
京山城燦彩糸協議会の「ピアス 京鶴・みやこ花火」
耳元で上品な輝きを放ちながら軽やかに揺れる、金色と銀色のピアス。素材は、京都が誇る絹織物を作る上で欠かすことのできない金銀糸です。極細の糸を使った巧みな刺繍技法で表現される、陰影や凹凸、縁取りといった精緻な意匠に思わず見惚れてしまいます。
糸でできたピアスは軽く、着けているのを忘れてしまうような着け心地も魅力。ストレスを感じさせることなく耳元を可憐に彩ってくれます。
このピアスの素材である糸が作られているのは、金銀糸の産地として名高い南山城地方にある城陽市。明治時代に西陣織の材料として金銀糸の生産が盛んになり、今も伝統産業として全国の金銀糸のうちおよそ50〜60%を生産しています。
城陽市の熟練の職人が集まり、その技術を駆使して作り上げた高品質の金銀糸ブランドが「燦彩糸(さんさいし)」。高い強度としなやかさを併せ持ち、最小0.1mm幅という極細さを実現した貴重な糸なのだそうです。気軽に挑戦できるピアスから、糸が放つ気品ある輝きを日々のファッションに取り入れてみてはいかがでしょうか。京山城燦彩糸協議会 HPから購入が可能です。
■■INFORMATION■■
【WEB購入】
京山城燦彩糸協議会HP
【協議会情報】
京山城燦彩糸協議会
住所:京都府城陽市富野久保田1-1 城陽商工会議所内
TEL:0774-52-6866
公式ホームページ
※商工会議所内での販売はなし
- source:KYOTO SIDE
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