日本人が知らない、不思議な日本酒とアメリカ流「SAKE」の飲み方

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2020/11/21

大手スーパーに並んでいたお酒たち

image by:角谷剛

KIGEN」はお酒が美味しくて機嫌が良くなるという意味ではなく「起源」なのだそうです。

物事の始まりと刀を構えたイケメンのサムライ(ローニン?)との間にどう関連があるのかは非常に難解です。

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キツネがハチマキをするとなぜ「BUSHIDO」なのか?キュートですね。

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黄泉」とは辞書によれば「死んだ人の魂が行くというところ。あの世。冥土(めいど)」の意味らしいです。ずっしり重い味わいを楽しめそうです。

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さらに「普通酒」「ラッキーカップ-幸運」「上等ワンカップ」。どれもまごうことなき日本語です。しかしなぜこのようなラベルに…?

本来の「普通酒」とは、大吟醸や純米酒などの特定名称酒として分類されない日本酒で、あくまで通称であるため、このように品名として使われているものは見たことがありませんでした。

ただ普通酒と聞くと「味の方は本当に普通なのかい?」と尋ねたくなるのは、私だけではないでしょう。

日本人も知らないお酒の飲み方「SAKE BOMB」

image by:角谷剛

お酒を嗜むことは大人の文化です。ただ酔っぱらって騒ぐことを目的とした「イッキ飲み」などはお酒を冒涜するものです。そして非常に危険な行為なので、けっして行ってはいけない飲み方だといえるでしょう。


しかし、日本人として大変困ったことに、アメリカ国内の心ない一部の人たちの間で、「SAKE BOMB(お酒バクダン)」という日本酒を使ったゲームが秘かに(?)行われています。

前述のリカー専門店「BevMo!」には専用のキットまで売っていました。

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パッケージによるとやり方はこうです。ただし、けっして真似をしないでください

幅広のグラスにビールを8分ほど注ぎ、テーブルの上に置きます。グラスの上に割りばしを並べて置き、その上に熱燗の日本酒を入れたお猪口を乗せます。そしてテーブルを両手でドンドン叩くと、振動でお猪口がビールの中に落ちます。そうして日本酒が混じったビールを一気に飲み干す。

掛け声は「イチ、ニイ、サン、サケ・ボム~!」です。「ワン、ツー、スリー」でないところにアメリカ人はエキゾチック・ジャパンを感じるのでしょうか。

「SAKE BOMB」キットのパッケージには、「起死回生」や「BUSHI」などの文字が見えます。繰り返しますが、けっして真似をしないでください。

アメリカでも広く親しまれるようになってきた、日本酒。その文化は海外に渡り、寿司のように少しずつ変化していくかもしれません。その動向に、今後も注目です。

そしてくれぐれも、お酒は節度を持って楽しみましょうね。

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角谷剛(かくたに・ごう) アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大谷翔平を語らないで語る2018年のメジャーリーグ Kindle版』、『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。

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