理解ができない…外国人が不思議に思うニッポンの5つの謎

Array
2020/12/26

なぜ「Happy New Year」と叫ぶの?/イギリス出身

image by:Michal Staniewski / Shutterstock.com

旧正月・新正月の話に関連する意見だと思うのですが、日本人の特に若い世代が盛り上がる大みそかのカウントダウンイベントに違和感を覚えると、イギリス出身の60代の友人がいっていました。

最近の日本におけるハロウィンの盛り上がりに対する違和感と並んで、グレゴリオ暦(太陽暦)に沿って新年を迎えた瞬間を、カウントダウンしながら「Happy New Year」と英語で叫んで大喜びする日本人の姿と、冬なのに「新春」というところに不思議さを覚えるみたいですね。

さすがに「楽しいんだから別にいいじゃない!」と反論をいいたくなりましたが、そのイギリス出身の友人からすると、明確に理由を言葉にはできないものの「節操のなさ」を感じるそうです。あくまでも、繰り返しておきますが、彼の個人的な見解です。

image by:Michal Staniewski / Shutterstock.com

もしかすると、このイギリスの友人が感じる「節操のなさ」とは、先ほど中国の友人が日本の伝統行事の代表格として挙げられる正月の一連のイベントを、旧暦ではなく新暦で祝う姿に違和感を覚えるといった意見と、根底の部分で通じるのかもしれません。

また、年賀状に「新春」などと書きますが、新暦の1月1日はたいてい春の気配どころか本格的な冬の到来に備えなければいけない時期です。筆者の暮らす富山では、いよいよ大雪が降り始めるタイミングでもあります。

このずれがありながらも「明けまして、おめでとう!」ではなく、「Happy New Year!」と英語で叫ぶ日本人の姿が不思議に映るのかもしれません。

そして本格的な冬が始まるにも関わらず「新春」ということに対して、「冬なのになぜ春なの!?」と突っ込みを入れたくなるのかもしれませんね。

正月が新春といわれる理由には旧暦が大きく関係しています。かつて使っていた旧暦では、正月が現在の2月ごろに相当します。旧暦といまの暦は、およそ1カ月ほどずれているのですね。

そして2月といえば立春を迎えて、春のきざしを感じる季節ですので昔から「初春」、別名「新春」と呼ばれていました。そのためお正月といえば春の始まりとされており、現在でも年賀状などに「新春」と書かれているのです。


いま読まれてます
エアトリインターナショナル コスパが高いLCC「ジェットスター」直行便でラクラク!ケアンズで大自然の癒やしを満喫しませんか?
理解ができない…外国人が不思議に思うニッポンの5つの謎
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TRiP EDiTORの最新情報をお届け
TRiPEDiTORオフィシャルメルマガ登録
TRiP EDiTORの最新記事が水・土で届きます