イケてるあの子もこれを着る。イギリスのクリスマスを彩るおもしろトナカイセーター
2020年も残すことあと数週間。12月の一大イベントといえば「クリスマス」ではないでしょうか?今年はコロナ禍ということもあり、大勢集まってのパーティーは難しいかもしれませんね。
「じゃあ何して楽しもう?」なんてお考えのかたにオススメしたいのが、イギリスで「クリスマス・ジャンパー」といわれるセーター。着るだけでクリスマス気分を楽しむことができますよ。
マーク・ダーシーだけじゃない?クリスマスのちょっとおかしな光景
ずいぶん前の映画になりますが、みなさん、『ブリジット・ジョーンズの日記』をご覧になったことがありますか?
3作あるのですが、1作目と2作目はちょうどクリスマスから始まって、次の年のクリスマスで終わるんですよね。なので、クリスマスの時期になると、この映画を思い出します。
そして、この映画で忘れられないのが、第1作目でブリジットの相手役「マーク・ダーシー」が登場したシーン!そのときにマーク・ダーシーが着ていたのが、大きなトナカイの絵がついたセーター。
この、マーク・ダーシーが着ていたような、クリスマスに関連のある絵や柄を取り入れたセーターは、イギリスでは「クリスマス・ジャンパー(Christmas jumper)」と呼ばれています。
日本語でジャンパーというと、丈の短いカジュアルな上着ですが、イギリス英語のジャンパーはセーターのことです。
アドベントカレンダーとともに、この時期になると、クリスマス・ジャンパーがお店にたくさん並びます。
マーク・ダーシーが着ていたセーターのように、トナカイの絵やサンタの絵が大きく描かれた、いかにもクリスマス!というものだけでなく、雪の結晶柄やノルディック柄に小さなトナカイやクリスマスツリーの柄が編み込まれた、ちょっと控えめなデザインのクリスマス・ジャンパーもあります。
さて、先ほど触れた、マーク・ダーシーの登場シーン。背が高くて、すらっとした後ろ姿のマークを「運命の人かも」とブリジットは期待したのですが、クリスマス・ジャンパーを着ているのを見て、「maybe not」といいます。
このシーンを見て、クリスマス・ジャンパーはちょっと古臭くて、いまではあまり着る人がいないと、イギリスに来る前は思っていました。
でも、全然そんなことはありません。イギリスでは12月に入ると、何かにつけてクリスマス・パーティーをするのですが、クリスマス・ジャンパーを着て、ほろ酔い気分で歩いている人を、本当によく見かけます。
普段はアイロンをかけたシャツをバッチリ着こんで、夜遊びに行くような若い男の子たちのなかにも、12月はクリスマス・ジャンパーを着て町を闊歩している人がいるくらいです。
そして私の勤務先では、毎年クリスマス休暇に入る前に「クリスマス・ジャンパーDay」なるものがあります。クリスマス・ジャンパーを着て仕事をしましょう!という日で、同僚のほとんどが、クリスマス・ジャンパーを着てきます。
私は、この日が大好きです。クリマス・ジャンパーはカラフルなので、職場が華やぎますし、そして何よりもクリスマス・ジャンパーを着ているだけなのに、みんな笑顔になるからです。
普段あまり話したことがない同僚にも、この日だったら「Nice jumper!」といって、話しかけることもできます。
とはいっても、「たった1日のために、クリスマス・ジャンパーを買うのはちょっとな」と思って、私は赤いセーターを着ていくぐらいでした。
でも、昨年とうとう同僚に「どうしてMihoはクリスマス・ジャンパーを着ないんだ!来年は着てきてよ!」といわれました。なので、「来年こそは、かわいいクリスマス・ジャンパーを買おう」と思っていました。
でも、今年はこのコロナ禍で、私の職場は在宅勤務継続中。「クリスマス・ジャンパーDay」があるかどうかわかりません。
ただ、こんな年だからこそ、クリスマス・ジャンパーを買ってクリスマス気分を味わおうかな、と思っています。そして来年はそのセーターを着て同僚と笑顔で話ができるようになっていてほしいな、と思う今日このころです。
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