まるで銀河鉄道の夜。冬を美しく彩る鬼怒川沿線のイルミネーション
主要な役割を終えたいまでも、「古き良き日本」を象徴するひとつとして心の琴線をくすぐる「蒸気機関車」。
電車にはない趣が、観光の場へ華を添える存在として活躍しています。そんな蒸気機関車とイルミネーションを楽しめるイベントをご存じでしょうか。
東武鉄道株式会社が贈る光のイベント「いっしょにイルミネーション」は、現在も走り続ける蒸気機関車「SL大樹」の運行に合わせ、鬼怒川線沿線を約15万球ものイルミネーションで輝かせるというもの。早速、気になる詳細についてご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
鬼怒川線沿線に広がる絶景の光の海
沿線地域では「ポッポ汽車」と呼ばれるなど、永らく愛されてきた蒸気機関車(SL)。今回の舞台となる東武鉄道では、1966(昭和41)年に全線でSL運行を終了していました。
その後「鉄道産業文化遺産の復元・保存」「日光・鬼怒川エリアをはじめとする栃木・福島エリアの地域活性化」に向け、SLの復活運転を開始したのがこの「SL大樹」です。
当時の車両を整備・復元し、SL・車掌車・客車3両・ディーゼル機関車(DL)という、全6両の編成で復活。蒸気機関車は、1つの場合がほとんどである前照灯が2つある「カニ目」のもの。
約200名が乗車できる客車は当時の雰囲気に近付けた改修が行われ、気分がますます盛り上がる昭和レトロな内装に。ラウンジのある夜行急行列車も採用され、ノスタルジックな雰囲気に心を鷲掴みにされてしまいます。
車掌たちは当時のものを復活させた制服に身を包み、車内では専属のアテンダントによる案内が行われます。ファンにはたまらない多種多様なオリジナルグッズも魅力。
マスクやステンレスボトルなどの実用的なものから、ベアブリックやプラレールとのコラボレーションやオリジナルメダルなど、コレクティブルなアイテムも。
沿線には写真映えする見事なフォトスポットも数多く、車内外を効果的に使用した地域と連携した四季折々のイベントも見逃せないポイント。今回のイベント「いっしょにイルミネーション」もそのひとつです。
これまでに3回開催され、毎回大きな反響を呼んできたこのイベント。4回目となる今回は、さらなるパワーアップに向け、日光市の人気イルミネーション愛好家によるプロデュース協力のもと、新高徳駅の駅舎イルミネーションが実施されました。
さらに、日本屈指の人気温泉地でもある鬼怒川温泉駅には、高さ8mにのぼる巨大クリスマスツリーが登場。ブルーベースの幻想的な輝きが、温泉へ訪れた方々の心を癒しながら気分を盛り上げてくれますよ。
SL大樹の「イルミネーション特別運行」は、鬼怒川線下今市~鬼怒川温泉の各駅それぞれがイルミネーションで輝くだけでなく、沿線を代表する写真スポット「倉ケ崎SL花畑」が一面光り輝くブルーに染まるという壮麗な光景の中を、蒸気機関車が走り抜けるというリアルファンタジーなイベントです。
2020年の特別運行は終了してしまいましたが、その姿はまるで宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』を彷彿とさせる見事なもの。
沿線を彩る電球の総数は約150万個にも及ぶといい、これまで行われてきた同イベントの中で最も盛大な絶景を目にすることができます。
実施のポイントとなる場所は、大谷向~大桑間を走る「倉ケ崎SL花畑」のほか、「東武鬼怒川線下今市駅・下今市駅構内転車台広場・SL展示館」「東武鬼怒川線大谷向駅」「東武鬼怒川線大桑駅」「大桑~新高徳間 東武建設本社壁面」「東武鬼怒川線新高徳駅」「東武鬼怒川線小佐越駅」「東武鬼怒川線東武ワールドスクウェア駅」「東武鬼怒川線鬼怒川温泉駅・鬼怒川温泉駅前」「鬼怒川温泉駅前広場」の全10カ所。
16時~22時の間で点灯が行われるため、沿線に居住しているというかたはお散歩がてらにちょっぴり足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
- 「いっしょにイルミネーション」
- 東武鬼怒川線各駅、倉ケ崎SL花畑など
- 2020年11月14日(土)~2021年3月31日(水)
- 16:00~22:00(※日没等の状況により点灯時間が前後する場合があります)
- source:@Press
- image by:rayints / Shutterstock.com
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