亀岡市の“隠れリゾート”なハーブ園「ハーメルンの森」
すべての料理にハーブを使った、薫り高いメニュー
続いてはお料理をご紹介。
こちらで提供される料理は、すべて自家製ハーブを使い、オーナー自ら調理しています。メニューはメインの料理とサラダやスープ、パン、食前か食後のハーブティがついたセット(2,000円・税抜~)のほか、メイン料理が2品つくコース料理(4,000円・税抜)も用意。
メインは主にビーフシチューやブイヤベースなどの肉や魚を使った洋食。また、料理の献立はほぼ決まっているものの、予約時にお客さんの好みや年齢層に合わせてオーナーが作っているそうです。
例えば、苦手な食材を避けることはもちろん、ロースやカルビ肉で提供している料理を、高齢のかたにはやわらかいヒレ肉でお出しすることもあるそう。来てくださるお客さん一人ひとりに合わせた対応をされています。
食前には、ハイビスカス、ローズヒップ、ペパーミント、レモングラスなどのドライハーブを使ったハーブティを、食後にはペパーミント、レモンタイムなど乾燥させる前の生のハーブを使っています。
どちらもハーブとしての効能は同じですが、生のハーブはドライハーブと比べて見目麗しく、上質な香りに仕上がります。
食前・食後にハーブティを飲むのは、消化を助ける効果があるのはもちろん、香りを楽しんでリラックスしてもらうことが一番の目的。ぜひ両方のハーブティを飲んで違いを感じてみてください。
また、食後に提供されるデザートも見た目のかわいらしさに目を引かれます。メニューは季節によって異なり、写真はワイルドストロベリーのムース。ワイルドストロベリーには消化器系やむくみに効果があるとされています。
さらに、周りに飾られている青い花はボリジというハーブで、カリウムやカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
上記のデザートにも使用されているハーブ「ボリジ」の花はこちら。5月~6月にかけて花を咲かせます。ほかにも今の時期には、フレンチラベンダーやジャーマンカモミールなども見ごろだそうですよ。
1泊2日でハーブ尽くしの旅ができちゃう!
「ハーメルンの森」は日帰りでも楽しめますが、宿泊することも可能だそうです。
2階部分が宿泊スペースになっており、最大7人の宿泊ができます。宿泊コースは1泊2日2食付きで1万3,000円(税抜)~。昼食付は+4,500円で利用できます。
オーナーの堀田さん曰く、「ハーメルンの森」は“ホテル”や“レストラン”などのジャンルにあえて属さないようにしているのだそう。そんなハーメルンの森を表現するなら「隠れリゾート」がぴったりなのだとか。
まるで一流ホテルのようなおもてなしをするハーメルンの森。こちらは2008年に堀田さんが始めたのですが、ハーメルンの森を開業するまではごく普通の会社員だったそうです。きっかけとなったのは、32歳のとき、北海道旅行の際に見た、一面に咲くラベンダー畑でした。
きれいに咲き誇る花をみて、「花屋さんをしたい」と考えた堀田さんは、働きながら花屋さんを開業する構想を練りますが、花屋さんだと生花にかかるコストや従業員の確保など、堀田さんの考える条件には合わず断念。
その時にハーブを主としたお風呂や岩盤浴のアイデアにたどり着きます。そこから開業場所を探すべく、さまざまな物件をめぐり、この亀岡の地にたどり着きました。
また、浴場施設だけでは営業を続けるには難しいと判断し、料理の提供や宿泊も兼ねた営業スタイルに。ホテル勤務も、料理人としての経験もなく、まさにゼロからのスタートでした。
試行錯誤の日々でしたが、訪れたお客さんからは「お風呂が気持ちよかった」「お料理がおいしかった、他の人には秘密にしておきたい!」と大絶賛。
当の堀田さんは、「秘密にせず、ぜひたくさんの人に来てほしいですね(笑)」とのこと。
そんな堀田さんにとってハーブの魅力は、「人を癒すもの」。ハーブによる効能も注目されますが、まずは香りを楽しんでほしいと堀田さんは言います。
確かに、好きな香りに包まれていると自然とリラックスできますよね。みなさんもお気に入りの香りを見つけに、ハーメルンの森へ訪れてみてはいかがでしょうか? 癒やしのひとときが待っていますよ。
■■INFORMATION■■
ハーメルンの森
住所:京都府亀岡市東別院町東掛岩脇5
電話:0771-27-2003(完全予約制。前日午前中までにご予約ください)
公式ホームページ
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