福島の今を知る旅へ。未来に伝える「東日本大震災・原子力災害伝承館」
街の人たちの声も聞くことができる
集められた資料や記録を見るだけでなく、実際に被災されたかたのお話を聞くことができるのも特徴です。
伝承館には「語り部」と呼ばれるかたのお話を聞ける時間があります。双葉町に住んでおり避難を余儀なくされたかた、あの地震のようす、その後の生活など被災されたあたのリアルなお話を聞くことができるのはとても貴重です。
語り部のかたが話される内容は日や時間によって異なりますので、何度訪れても新たな感情が湧き出してくることでしょう。
もちろん同館は悲しい事故を目の当たりにするための施設ではありません。現実に起こってしまった事故を受け止め、二度と同じ事故が起こらないように次世代へと伝え、そして福島が再び立ち上がるようすが見られる施設です。
伝承館という形を取られているものの、原発事故も福島の復興も終わったわけではありません。復興への取り組みを展示したり、原子力発電所の廃炉の進み具合などを展示することで福島の今を知ることができます。
アクセス方法
同館への最寄り駅は「双葉駅」です。東京から特急ひたちを利用して約3時間ほど、仙台からであれば1時間20分ほどで到着します。
車を利用するのであれば福島市から約1時間半程度、仙台市から約2時間程度かかります。とても交通の便の良い場所とはいえませんが、福島の復興状況を知るためにはこの長い道のりもとても意味のあるものに違いありません。
車窓からは双葉町のようすがよく分かりますし、新しくなった駅では震災にまつわる資料を見ることもできます。また、駅から同館までは歩くと約40分ほどかかりますので、タクシーやレンタサイクルで向かうのが良いでしょう。
今回は「東日本大震災・原子力災害伝承館」についてご紹介しました。災害の多い日本でどのように生活をしていくべきなのかや、原子力発電所について考えるきっかけを与えてくれる施設です。
まもなく発生から11年を迎える東日本大震災、そして福島第一原発の事故を忘れず、一人ひとりが何ができるのかを考える旅へと出かけてみてはいかがでしょうか。
- 東日本大震災・原子力災害伝承館
- 福島県双葉郡双葉町中野高田39
- 双葉
- 展示入館料:大人600円、子ども300円
- 休館日:火曜日(火曜祝日の場合は翌平日)・年末年始(12/29〜1/3)
- 9:00〜17:00(最終入館16:30)
- 公式サイト
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