足元に広がる芸術を探して。全国にある「マンホールカード」がスゴい!

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2021/10/01

岩手県久慈市で「さかなクンカード」をゲットだぜ!

image by:GKP(下水道広報プラットフォーム)

さて、ここで東北へ飛んでみましょう。ご紹介したいのは、岩手県久慈市。同市といえば2013年に放送され、とても話題になったNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地として有名ですよね。そんな久慈市のマンホールデザインは「さかなクン」です。

さかなクンは東京都葛飾区出身、神奈川県綾瀬市育ち、千葉県館山市在住の海洋学者。ではなぜ遠く離れた岩手県久慈市のマンホールのデザインになっているかというと、同市にある「地下水族科学館もぐらんぴあ」の「応援団長」だからだそう。

この「地下水族科学館」、一体どういうものかというと「久慈国家石油備蓄基地」の建設の際に利用されていた作業用トンネルに作られた水族館なのです。

石油備蓄基地とは、万一に備えて石油を貯蔵しておくための基地のこと。中東などの産油国の政情不安や治安悪化等によって石油の価格が急激に変動したり、石油が入ってこなくなってしまったりすると私たちの生活は大混乱に陥ってしまいます。

そのようなリスクに備えて、国は一定量を「備蓄基地」に備蓄しておくようにしているわけです。

2021年現在、日本全国に10カ所の国家石油備蓄基地が存在しています。そのひとつが、ここ岩手県久慈市にある国家石油備蓄基地で、1993(平成5)年に造られました。同所では、日本全国で必要となる石油の3日分が備蓄されています。

この備蓄基地の建設の際に、作業用トンネルとして使われていたものが、現在、さかなクンが応援団長を務めている「地下水族科学館もぐらんぴあ」になっています。同館も2011年の東日本大震災で被災し、5年という長い年月を経てリニューアルしました。

ちなみに同館の4階には、ちゃんと「さかなクンコーナー」があり、さかなクンが大切に育てた魚や、さかなクンの描いた絵を見ることができます。

また『あまちゃん』のロケ地らしく、海女さんの素潜り実演も見ることができますし、石油備蓄基地情報コーナーもあるという何とも贅沢なスポットとなっています。


ちなみに、久慈市の下水道普及率は39.3%(2018年時点)。1983年にスタートした事業ですので、他の地域に比べるとまだまだこれから伸びる可能性をもっている段階です。

また、できれば『あまちゃん』のマンホール蓋も見たいというのが、私のような下水道ファンの期待です。もしかすると大人の事情があるのかもしれませんね。しかし今後の実現に期待です。

久慈市の「さかなクン」マンホールカードは、久慈市情報交流センターYOMUNOSU(よむのす)でゲットだぜ。

  • 久慈市情報交流センターYOMUNOSU
  • 岩手県久慈市中央3丁目58
  • 公式サイト

北海道北見市で「カーリングカード」をゲットだぜ!

image by:GKP(下水道広報プラットフォーム)

下水道をめぐる旅はいよいよ東北から津軽海峡を渡り、北海道へ。ご紹介するのは北海道北見市のデザインマンホール「カーリング」です。

北見市といえば、2018年の韓国・平昌オリンピックで、銅メダルに輝いた、カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」の本拠地です。当時は日本全国の子どもたちが、家や学校の廊下で滑っては、床をほうきで掃き、オヤツを食べ、「モグモグタイム」といっていたことを思い出します。

いえ、子どもたちだけではありません。大人たちも「いま、私、モグモグタイムだから」などと、旺盛な食欲への便利なエクスキューズとして使うなど、一大ムーブメントとなりました。

ところでなぜ、北見市=カーリングなのでしょうか。実は、北見市にカーリングがやってきたのは、1980(昭和55)年のこと。

カナダのアルバータ州と北海道が姉妹提携を結んだ際に、常呂町(現・北見市)でカーリング講習会が行われました。その際はビールのミニ樽を利用した手作りのストーンだったのです。

「これはおもしろい!」ということで、その講習会の、なんと翌月に協会ができ、街のスケートリンクの片隅で、プロパンガスボンベを改造してストーンとして普及活動を始めます。さらにその翌年には、カナダから指導者を招いて指導者講習会を行い、第一回NHK杯カーリング大会が開かれます。この情熱です。仕事が早い。

なお、1990(平成2)年には、小学校の冬の体育の授業でカーリングを学びはじめ、現在では常呂地区の全ての小中学校でカーリングを学ぶ授業が行われるそうです。

また北見市内には、カーリング未体験の人でも、きちんと資格をもったインストラクターから習って、カーリング体験できる場所も。

そのひとつ、2020年10月にオープンした「アルゴグラフィックス北見カーリングホール」では1カ月前までに予約すれば、1時間1,400円のシート代と1人120円~の道具レンタル、そして講師代1時間2,500円というリーズナブルな価格で、カーリングを体験できます。

  • アルゴグラフィックス北見カーリングホール
  • 北海道北見市柏陽町603-14
  • 公式サイト
  • 2021年9月30日(木)まで臨時休館延長。

ちなみにシート内(氷上)では飲食禁止ですが、シートレーン横であれば、スタッフのかたにお願いして「モグモグタイム」もできるそう。ただし、コロナ禍ですのであらかじめスタッフのかたに確認してくださいね。

北見市の下水道普及率は94%(2019年時点)。とても立派な数字です。北見市のマンホールカードは、「北見市役所常呂総合支所常呂上下水道課窓口」でゲットだぜ。

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