新型コロナでここが変わった! 海外旅行の「準備」で必ず知るべきポイントは?

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2021/12/25

最も面倒な「日本帰国時」の手続き、現地でPCR検査の注意点

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日本へ帰国する際の各種手続きも、以前と比べものにならないほど面倒です。書類をそろえないと、日本人、日本のパスポートを持っていても入国拒否されて出発国に強制送還という事例も起きています。

最も重要なのは、現地出発前72時間以内に検査をし、取得した陰性証明書。日本政府が定める「検査方法」などの項目をすべてクリアし、医療機関と医師の印影(直筆サイン)などが記載された紙での書類が必要です。

厚生労働省が指定するフォーマット書類での提出が推奨されているものの、これでないと入国できないということはなく、大事なのはあくまで「検査方法」などの項目。

紙での書類が用意できない国・地域などからの帰国の場合は、データ提示などでも配慮されるとのこと。

現地でいざPCR検査を受けるにも、現地の言葉である程度のコミュニケーションができなければ厳しいでしょう。

国や都市によっては、日本語医師がいる病院、日本人コーディネーターが検査に付き添ってくれるサービスを提供する旅行会社もあります。いずれも割高ですが、確実に帰国できる手段です。

また海外だと土日祝休みのところも多く、月曜日や火曜日の現地出発だと厳しいことも。出発空港で検査を受けられるのも便利なので、ぜひ調べてみてください。

自宅などへの「足」を早め確保。公共交通機関の利用NG

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日本に帰国後、鉄道やバス、飛行機の国内線、タクシーといった公共交通機関が使えません(2021年12月時点)。 到着空港から移動する手段として「ハイヤー」「レンタカー」「自家用車」に限られます。レンタカーやハイヤーは早めに予約だけは入れましょう。

航空券を検索すると、羽田や成田などから日本各地への国内線での乗り継ぎも表示されます。しかし、たとえ購入してもすぐ乗ることはできないことを念頭に置きましょう。


国内線へ乗り継げるのは、14日または10日、3日といった自主隔離が終わってからです。羽田または成田だと、帰国者用のホテル巡回バス、また京成スカイライナー(専用車両)なども利用できます。

また、帰国前はホテル待機(強制隔離)の対象国・地域ではなかったのに、到着したらルールが変わっていたということも起こり得ます。

その際はすぐに予約のキャンセル手続きをしましょう。いざという時にために、レンタカーやハイヤーも柔軟に対応してくれる会社での予約がおすすめです。

さらに気を付けたい点としては、帰国する空港選びも最重要です。自宅隔離の場合、空港から遠ければ遠いほど、手間やコストがかかります。

首都圏なら羽田や成田がまだ近いものの、関西、中四国などであれば関西空港、名古屋に近ければ中部空港(セントレア)に到着するほうがハイヤー代なども安く済みます。ただし、羽田や成田以外の到着便はかなり限られているのが現状です。

入国基準はすぐ変わり、航空券の運賃も高騰。直近は厳しい海外旅行の現実

現在も入国規制や帰国後の隔離などはあるものの、実際のところ海外旅行がまったくできない状況ではありません。

しかし、帰国後に何日も身動きが取れない自主隔離はもちろん、入国時のルールなどもよく変わるため、そのたびに予約の変更やルールの再確認など、臨機応変に対応する必要があります。

正直「面倒」ですし、そこまでして海外へ旅行しようという人はごくわずかだと考えられます。

アメリカ・ロサンゼルス空港のトム・ブラッドリー国際ターミナル(2021年9月) image by:シカマアキ

航空券の運賃も、以前より高騰しています。理由は、発着便の数が少ないこと利用客がビジネスや帰省など急を要する人たちが大半だからです。

さらに、PCR検査などの費用も余分にかかります。新型コロナ前に流行した「格安で海外」や、現地0泊といった「弾丸海外」などはもっと厳しく、さらにさらに先の話でしょう。

とはいえ、欧米間などはすでに国をまたいだ観光を含む旅行は再開しており、日本からも海外へ再び旅行できる日はいずれ訪れます。最新の情報はこまめにチェックするようにしましょう。

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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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