【京都の学校給食】漁港が近いから味わえる鮮度抜群のお魚~伊根編~
伊根小のユニークな食育の取り組みをご紹介
地元民も大注目の伝統行事「魚の食べ方コンテスト」
伊根小のユニークな食育の取り組みをご紹介します。年に1度の恒例行事「魚の食べ方コンテスト」はアジの旬を迎える6月に行われます。なんと何十年も続く、名物行事なんだとか。
コンテストでは、尾頭付のアジの塩焼きをどれだけきれいに食べることができるかを競います。
審査基準は、頭からしっぽまで骨がつながっているか、頭の上にある美味しい部分「猫知らず」(猫も知らない美味しいところという意味があるそう)まで食べることができているか、この2つ。給食時間の20~25分の間に1~6年生までの児童全員がチャレンジします。
まず学年代表が1名ずつ選ばれ、そこからその年の伊根小学校のベスト3を決めるそうです。
子どもたちは毎年、真剣そのもの。家でも練習を重ねコンテストに挑みます。代表になれなかったら悔しくて涙する子どもの姿も……。
「この時期になると、保護者も漁協のかたも先生もなんだかそわそわしますね。コンテストが近づくと、どのくらいのサイズのアジがいる?と漁協のかたが気にしてくださったり、ご家庭ではコンテストに向けて魚の食べ方を練習してくださったり……と、地域ぐるみで子どもたちを大切にされているんだなと感じます」(改田先生)
代表者の骨を見ると衝撃!頭と骨だけで漫画の世界でしか見たことありません!!
「普段の給食で尾頭付の魚がでると、『これはコンテストですか?』と子どもたちにちょっぴり緊張感が漂うこともありますね(笑)『骨が折れても大丈夫だよ』と言ってあげるとホッとする、そんなところも愛おしいですね」ほっこりするエピソードも改田先生が教えてくれました。
まだある!ユニークな取り組みが盛りだくさん
6年生になると年に一度、美しい姿勢で昔ながらの食事スタイル一汁三菜をいただく「お膳給食」体験を実施。
海外の食文化に触れることができるオリパラ給食。
読書週間献立は物語の世界に出てくるメニューを再現。ハリーポッターの秘密の部屋のシェパーズパイは大好評だったそう。
「給食は楽しいことも大事だなと思います。ただ食事として捉えるだけじゃなくて、どんな味かな?と想像を膨らませたり、食べてみたら想像した味と違ってビックリしたりなど、いろんなことを感じ考えるきっかけになればいいなと思っています」(改田先生)