「さっぽろ雪まつり」だけじゃない。北海道を彩る冬の絶景イベント3選【2022】
氷のオブジェが美しい「支笏湖氷濤まつり」
さっぽろ雪まつりが雪のオブジェのフェスティバルなら、「支笏湖氷濤まつり」は氷のオブジェのフェスティバル。造り手によって自由に形を変える雪も氷も北海道の冬のお祭りには欠かせません。
中に入ったり、外から見上げる大きな氷の作品は迫力満点。細やかな装飾と光り輝く支笏湖ブルーはディズニー映画『アナと雪の女王』のエルサが生み出した、あのお城を思い出さずにはいられません。
自然をヒントにした支笏湖氷濤まつり
「支笏湖氷濤まつり」の氷のオブジェの特徴は、自然が生み出す形と優しい水色の支笏湖ブルー。さっぽろ雪まつりのオブジェのように表面に細やかな装飾が施されているわけではなく、自然の造形美が大切にされています。
独特な氷のオブジェのヒントとなったのは、支笏湖周辺に現れる「しぶき氷」です。これは風にあおられ飛沫となった湖や海の水が樹などに付着し凍った現象のこと。凍った飛沫は積み重なりどんどん大きくなって行き、唯一無二の芸術作品を生み出します。
このしぶき氷をヒントに、スプリンクラーを使って作られるのが「支笏湖氷濤まつり」のオブジェです。ある程度の土台は作られるものの、どのタイミングで凍るのか、どのような形で凍るのかはその時次第。水や吹き付ける風の動きに任せて作成されたオブジェはここでしか見ることができません。
支笏湖氷濤まつりの見どころは?
雄大なオブジェが見どころのメインである「支笏湖氷濤まつり」。夜になるとライトアップされ、色とりどりに輝く美しい姿が見られます。しかし、見どころは夜の氷濤まつりだけではありません!ぜひ味わってほしいのが昼間に見られるオブジェの美しい青色です。
オブジェが柔らかな水色に染まるのは支笏湖の水を使っているから。支笏湖は水質がとても良く、不純物が少ないため光を浴びると青色に輝いて見えます。
これは氷になっても同じで、昼間のオブジェは全体が薄水色になっています。人工的に作られた青色ではないので、気象条件によって色が変わって見えます。美しい支笏湖ブルーが見られたらとても幸運。薄曇りの日がより青く見えるんだとか。
目の前にそびえる大きな氷の壁、湖底を歩いているような氷のトンネル、氷の神社など見どころたくさん。その年によって作られるオブジェは少しずつ異なるので、毎年訪れても新鮮に楽しめますよ。
- 支笏湖氷濤まつり
- 会場:北海道千歳市支笏湖温泉
- 高校生以上 500円(中学生以下無料)
- 2022年1月29日(土) ~ 2月23日(水・祝)
- 10:00~20:00(ライトアップ16:30~20:00)
- 公式サイト