絶景を2階建てバスから。名所をめぐる「福岡オープントップバス」の魅力
海外の主要都市に出かけると、かなりの頻度で見かけるのが、観光地を一度にめぐることができるオープントップバス。
オープンカーのように屋根が取り払われているので開放感をあじわえるだけでなく、バス停から気軽に乗車することができ、さまざまな言語のアナウンスも用意されている観光バスです。初めて訪れる場所を迷わず楽しみたいかたにとっては良い移動手段ですよね。
この観光バス、国内旅行の際にもとてもおすすめ。外国人観光客だけでなく、日本人観光客にも人気なのが福岡を走る「福岡オープントップバス」です。今回は観光客はもちろん、福岡在住者でも楽しめる「福岡オープントップバス」に注目してみましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
福岡オープントップバスとは?
東京の中心地を走る2階建ての赤い「スカイバス」を目撃したことはありませんか?開放的なオープンルーフの大きなバスはとても目を引く存在です。そのスカイバスの福岡バージョンが「福岡オープントップバス」です。
気軽に名所を回りたいとき、どちらの観光地に行こうか迷っているとき、どこに行けば良いが分からないときなど観光客の「どうしよう?」「どこに行こう?」をすべて解決してくれるのがこのオープントップバス!
福岡オープントップバスは3つのルートが準備されています。
- ・シーサイドももちコース
- ・博多街なかコース
- ・福岡きらめき(福岡タワー)コース
バスには観光情報を詳しく教えてくれるバスアナウンサー、通称「バスアナ」が乗車。福岡を知るにはうってつけです。
外国人観光客や地方からの観光客が乗車して楽しいものと思われがちな観光バスですが、その場所に住んでいるかたにもおすすめ。普段見ることのない高い場所から見る風景は新鮮で、新しい発見も多くありますよ。では、3つのコースを詳しく見てみましょう。
福岡の海沿いを満喫「シーサイドももちコース」
福岡観光の定番、福岡PayPayドームや福岡ポートタワー、福岡タワーなど海沿いを走るコースが「シーサイドももちコース」です。
福岡を初めて訪れるかたや海に浮かぶ島々を眺めたいかたにおすすめ。都市高速を使い、爽快な時間を堪能できるコースですよ。
バスに乗車すると視線は約3.2mの高さまで上がります。オープンルーフになっていること、そして車高が高いことから吹き抜ける風は抜群に気持ちいい!真夏は暑いかな?と思っていても、風のおかげで意外と涼しく感じます。
「シーサイドももちコース」は、福岡都市高速1号線を走行。隣を走る車を斜め下に眺めながら、バスがぐんぐんスピードを上げていく体験は観光バスというよりひとつの都市型アトラクション!もちろん安全運転なので心配いりません。
海沿いに大きな建物が並ぶ福岡の風景は青い海と相まって海外のリゾート地を訪れたかのよう。バスの中から「後でここに来てみよう!」というスポットを見つけるのも楽しい過ごし方です。
「博多街なかコース」で福岡を知る
福岡の街なかを知りたい、見てみたい!というかたにおすすめなのが「博多街なかコース」です。博多駅周辺の見どころを余すことなく回れるこちらのコースは、「シーサイドももちコース」よりも落ち着いた大人の旅にぴったりです。
博多で最も栄えている天神地区を通り福岡城跡、大濠公園、櫛田神社や東長寺などをめぐる、福岡の歴史とにぎわいを堪能できるコースとなっています。ぐるりと一周で約60分、座っているだけで福岡の歴史名所を堪能できるので家族旅行にも良いですね。
「博多街なかコース」はなんといっても春がおすすめ。大壕公園は桜の名所として全国的にも有名で、春になるとあふれんばかりの桜の花が咲き乱れます。バスの高さから見る桜の海は忘れられない光景ですよ。
ロマンチックな「福岡きらめき(福岡タワー)コース」
観光バスはデートには不向き…と思っていませんか?いいえ、福岡オープントップバスはデートにもぴったりなロマンティックな雰囲気漂うコースも用意されています。
それが3つ目の「福岡きらめき(福岡タワー)コース」です。その名の通り、鮮やかにきらめく福岡の夜景を堪能できるコースがこちら。夜のみの限定運行となっています。
「福岡きらめき(福岡タワー)コース」は、「シーサイドももちコース」と「博多街なかコース」のよいところをかけ合わせたようなルートを走ります。
まずは街なか、にぎやかな福岡の繁華街を通ったあとは都市高速を使いシーサイドへ。都市の夜景と海の夜景、両方を一度に体験できるとてもお得なコースです。
乗車はどこから?予約はできる?
福岡オープントップバスの乗車地は福岡市役所、または博多駅です。博多駅から乗車できるのは「博多街なかコース」と「福岡きらめき(福岡タワー)コース」のみ、途中からの乗車になってしまうので福岡市役所からの乗車が基本です。
福岡市役所の1階にカウンターがあるのでそこで乗車券を購入しましょう。当日でも空きがあれば乗車可能ですが、本数が多くないので予約しておくことをおすすめします。電話、またはWEBサイトから予約可能です。
予約と支払いは一度にできますが、発券は市役所1階のカウンターで20分前までに行わなければいけないので注意してくださいね。
降車は自由にできる?
バス旅行を満喫していると、ここで降りたい!と思う場所が見つかるかもしれませんね。福岡オープントップバスもバス停がいくつかあり、降車することが可能です。バス停はルートにもよりますが、福岡タワーや大濠公園、福岡城跡、櫛田神社、ヒルトン福岡シーホークなど。
季節に合わせてライトアップされる福岡タワーを遠くから見たあと、降車してタワーに登るという使い方も可能!ただ、乗車できるのは市役所と博多駅のみになるので、おすすめは降車せずぐるりと一周する旅です。
乗車時間は「シーサイドももちコース」と「博多街なかコース」が約60分、「福岡きらめき(福岡タワー)コース」が約80分です。