クサッ!?口臭や汗など「ニオイ」問題、海外ではどう対処しているの?
なかには日本人の口臭が気になる…という意見も
最後は、気になる「口臭ケア」について聞いていきましょう。実は、意外にも口臭がきついともいわれる日本人。
厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」(PDF)によると、「歯肉炎及び歯周疾患」の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は、2017年の調査時点で398万3,000人。前回の調査よりも66万人以上増加していることがわかりました。
「歯周病」による口内環境の悪化が、口臭の原因になると考えられています。
電動歯ブラシやフロスを併用/イギリス出身
「イギリスでは口臭ケアをしていないと”だらしない人”と思われます。電動歯ブラシやフロスを使ってケアする人が多いですね。でもキレイ好きのイメージがある日本人の口臭が意外とあってびっくりしました…」(イギリス出身)
「口臭ケアは基本中の基本なので、日本人より悪臭を放つ人は少ないと思う」(イギリス出身)
歯ブラシだけでは取り除けない歯石や歯垢。これらの除去には「電動歯ブラシ」や「フロス」の併用が重要です。
幼いうちから「歯列矯正」/台湾出身ほか
乱れた歯並びは、磨き残しや歯石が溜まる原因のひとつ。
「日本人は歯並びが悪かったり口が臭い人がかなり多い印象。台湾ではそこまで口臭がひどい人はほとんどおらず、みんな幼いうちに矯正したり頻繁にケアしてますよ」(台湾出身)
「歯並びのケアが口臭対策に繋がっていると思います。なかにはタバコの黄ばみが気になる人もいますが、歯列矯正してるとそれだけで口臭予防になりますよね」(フランス出身)
筆者も過去に歯列矯正をしていましたが、歯列のガタつきや重なりが改善されるだけで、磨き残しが軽減したことを覚えています。
あとは定期的に歯医者さんで「歯石除去」や「歯周病チェック」をしてもらうことも大切ですね。
「ボディタッチ」で口臭チェック/スコットランド出身
「ボディタッチの多い国は口臭を気にする人が多いよね。例えばだけど、イギリスは初対面でハグをすることはないし、親しい間柄じゃない限りある程度距離をとって会話するから、こまめに歯を磨いたりリステリンで口をゆすいだりしないかも」(スコットランド出身)
確かに、あいさつが「ハグ」や「キス」といったボディタッチの多い国ほど、口臭や体臭に敏感な人が多い印象。
イギリスや日本のように、お互いのパーソナルスペースを保って接する国はニオイに気がつきにくいのかもしれませんね。
もちろん生まれ育った環境は人それぞれですので、いいと思うニオイも、不快に感じるニオイも異なります。つまりはニオイ問題自体、国によって意識が違うもの。
それでも衣類を清潔に保ったり、お風呂で汚れを落としたり、食後に歯磨きをしたりするという基本を守れば、快適なコミュニケーションに繋がっていくかもしれません。
- 参考:厚生労働省「患者調査の概況」(PDF)
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