便器の上に土足で立つ!?外国人に聞いた、日本とは違う「トイレ」事情

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2022/07/23

男性がトイレを使うとき、立ってする?座ってする?

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さて、これまではトイレ環境について紹介してきましたが、お次はトイレの使い方について。筆者の実家では、女性も男性もみんなが座って用を足すことが家のルールになっていました。理由としては、飛び散りを防ぐため。

そのほか実家だけでなく、飲食店でも男女兼用のお手洗いでは「座ってしましょう」や「蓋を閉めましょう」のような貼り紙を見かけることが最近増えています。

また、昨今のコロナ禍において、トイレの蓋を閉めてから流すことが推奨されているためか、便座まで上がっているトイレに出会うことが少なくなったように個人的には感じます。

一例として、ライオン株式会社が20~60代の男性1,500名を対象に行った「男性の小用スタイルに関する実態調査2021」によると、自宅のトイレでは座って小用を足す「座りション」男性が約6割にのぼるという結果に。

もともと座ってしていた人だけでなく、トイレを汚さないという意識から、立ちから座りへとシフトした人も多いようです。

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先ほどの、ヨーロッパのトイレ事情について伺ったフランス出身者とイタリア出身者に、トイレで小をする際、座ってするか、立ってするか質問してみました。

「イタリアではシャワーとトイレが一緒になっている家が多いです。だからこそ小さい方をするときに飛び散るのが汚いので、個人的には座ってすることが多いかな。でも、もともと汚いトイレでは、直接肌が触れるのがとても嫌なので立ってすることがほとんどです。場所と環境によるっていう感じですかね」(イタリア出身・男性)

「立ってすることが多いですね。というか、座ってすると便器に触れるから、立ってするしかないというか…(笑)」(フランス出身・男性)

国が違えば言語も食文化も異なるものですが、トイレ事情については本当に人それぞれといったところでしょうか。ほかにも日本を含め、各国のみなさんにもトイレ事情や驚いたことを伺ったところ、以下のような意見もありました。


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「大学から日本に来たのですが、初めてのひとり暮らしのときはユニットバスの物件だったので、立ってすることも多かったです。ぶっちゃけ汚れてもシャワーでそのまま流せるし、あまり気にしなかったですね。でも引っ越してからトイレとお風呂が別になってからは、掃除がめんどくさいので、座ってするようにしています」(韓国出身・20代男性)

「日本人のガールフレンドの家でトイレを借りたとき、何もいわれていないけど、トイレがすごく綺麗な状態で蓋も全部閉まっていたので、汚さないように気をつけていたら、座ってする方が楽って思いました。なのでいまでは座ってするようにしていますね」(カナダ出身・30代男性)

「子どもにトイレを教えるときには、座ってするようにいいましたね。男性用のトイレしかないときは仕方がないけれど」(ドイツ出身・40代女性)

「基本的に立ってすることが多いです。自宅でするときも立ちます。飛び散った場合は、自分で拭き掃除をしています」(アメリカ出身・50代男性)

「自宅では絶対に座ってします。あと、ある日自宅のトイレを掃除中、『なんで家主なのに他人が汚したトイレを掃除しなきゃいけないんだ』と怒りが湧いてきてから、自宅トイレにも張り紙を貼って、家に遊びにきた友人たちにも座ってすることを強制しています。万が一立ってしていることがわかったら罰金刑です」(中国出身・20代男性)

「国内のとある街を歩いていると、いわゆる『立ちション』している人を見かけたことがあります。同年代でそこらへんで立ってする人がいないので、ある意味カルチャーショックでした。公共の場で誰かに不快な思いをさせる状況でするなんて…」(日本出身・20代男性)

「そもそも立ちションって犯罪じゃないですか?母国では絶対ダメです(笑)日本でも見かけたことがありますが、僕の地元ではありえない光景でしたね」(アメリカ出身・20代男性)

もちろん立ってするにしても、座ってするにしても、個人の自由に変わりません。ただし前述のライオン株式会社による調査結果や、上記の回答一例を見ても、最近は男性の座りションが増えているようですね。また回答によると、国を問わず比較的年齢が若い方の方が座りションが多い傾向が見えました。

今回ご紹介したように世界のトイレ事情は想像より異なっていて、実際にその国のトイレを訪れてカルチャーショックを受けることもあるはず。

日本の常識が通じない場所では戸惑ってしまうこともあるかもしれません。しかし、ちょっとした予備知識を知っておくだけで、快適な海外旅行を過ごせることもあるのではないでしょうか。

みなさんも海外を訪れる際は、ぜひ今回ご紹介した国ごとのトイレ事情を参考にしてみてください。そして、より多くの人がトイレを快適に使えるように行動していきたいですね。

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大学時代にドイツへ1年間留学。卒業後は旅行・グルメ・恋愛系のライターとして活動中。大好きなハンバーガーとビールのために、休日はボルダリングとヨガで汗を流す。

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