クリスマスはケーキより「パネットーネ」?イタリア伝統菓子の魅力に迫る

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2022/11/02

パネットーネの魅力を、いざ体験!

image by:岡田すみえ

日本の方にパネットーネの魅力をより深く広く楽しんでもらいたいと、イタリア・ヴェネト州を本拠とする「オリヴィエリ1882」のベーカー、ニコラ・オリヴィエリさんが2022年に初来日。試食会が開催されるとのことで参加してきました。

ニコラ・オリヴィエリさん。image by:岡田すみえ

ニコラ・オリヴィエリさんは、代々続く製菓製パン店の伝統を守りながら、さまざまなフレーバーのパネットーネを展開している、コンテンポラリーパネットーネの代表的な作り手の1人。

image by:パネットーネ・ソサエティ

2021年秋、伊勢丹新宿店の「イタリア展」において初お披露目となった「オリヴィエリ1882」のパネットーネは、同展ECにおいて瞬く間に完売したほどの人気を博しました。

image by:岡田すみえ

この「オリヴィエリ1882」のパネットーネは、イタリアの優れた10のパネットーネに入賞するなど、その味と人気は絶大です。

パネットーネの原料や最低限の使用量、製法もイタリアの厳しい法律によって決められているそう。こうすることで伝統的なレシピや製法を守っているのだとか。

image by:岡田すみえ

ニコラ・オリヴィエリさんたっての希望で実現したという日本のパネットーネ・ファンの方々とのリアルな交流会では、パネットーネ製造にまつわる話、伝統とコンテンポラリーの違い、最新のパネットーネ事情などについてのレクチャーがありました。

さらに直送されたパネットーネ(クラッシコ、アプリコット&塩キャラメル、3種のチョコレート)とパンドーロをいただくことに。

食べかけがありますが、左から時計回りにチョコレート、アプリコットと塩キャラメル、クラシッコ。image by:岡田すみえ

食べる時は、最初にビニールの袋を開けた時に香りを確かめるそうです。パネットーネらしい乳酸発酵の香りやバニラとフルーツの香り、バターなど芳醇で甘美な香りが漂います。

最初に試食したクラッシコは、オレンジの香りが豊かに広がるリッチな味わいでした。


image by:岡田すみえ

残ったパネットーネはまたビニールの袋に入れて保存します。が、ここで冷蔵庫に入れてしまうと固くなってしまうので、23度くらいの常温で保存するのがベスト。

また、パネットーネが美味しく食べられる期間は50〜60日で、製造日から10日目ぐらいが最も美味しいそうです。

試食した中で一番のお気に入りになったアプリコットと塩キャラメルのパネットーネ。image by:岡田すみえ

この日試食したパネットーネは製造から3週間ほど経ったものでしたが、いずれのフレーバーも生地がしっとりとしていて新鮮そのもの。

パネットーネの伝統的な製法では、自家培養発酵種(イタリア語でリエヴィト・マードレ)を使い、プリモ・インパスト(第一生地)で26度程度を維持し一晩寝かせ、セコンド・インパスト(第二生地)で通常5時間程度発酵させます。

このようにじっくり生地を発酵させることで、時間が経ってもふんわりとした食感と豊かな風味が続く、美味しいパネットーネが出来上がるのです。

ちなみに2番目に試食したアプリコットと塩キャラメルがとても美味しく、すっかりお気に入りになりました。日本で手に入れることができるのなら、迷わずこのフレーバーを購入しようと思います。

パネットーネよりもキメが細かいパンドール。image by:岡田すみえ

ベースの生地にレーズンとオレンジピール、場合によってチェードロ(シトロン)の砂糖漬けを入れたクラシカルなタイプから、最近はピスタチオやチョコレート、レモンチェッロなどのリキュールに浸ったものなど、フレーバーもさまざま。

さらに「パネットーネ・アルティジャナーレ」といって、職人が一つ一つ作るパネットーネが人気で、有名シェフやパティシエたちが独自のレシピで毎年競っているそうです。

甘すぎず重くなく、飽きずに楽しめるパネットーネは、日本でもこれからさらに人気が高まること間違いなし。

また今回の試食会で虜になった「オリヴィエリ1882」のパネットーネは、2022年11月より「三越伊勢丹」の公式オンラインストア、その後に「伊勢丹 新宿店」の店頭で販売するとのこと。

今年のクリスマスシーズンは、ぜひ絶品のパネットーネを堪能してみてください。

  • 取材協力:パネットーネ・ソサエティ
  • image by:Shutterstock.com
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  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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旅をこよなく愛する編集者。情報誌やエンタテインメント誌、ビジネス誌などで編集・ライターとして経験を積み、中国上海、カンボジア・プノンペンでの在住経験も有。2015年に帰国してからフリーライターとしてワークスタイルを確立。幅広いジャンルのテーマで執筆している。

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