老舗手ぬぐい屋「永楽屋」の歴史とアートが集結!細辻伊兵衛美術館へ行ってきました

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2022/08/25

目移りすること間違いなし!1Fと2F両方にあるミュージアムショップ

ミュージアムスペースの見学を終えたら、次はショップですね!細辻伊兵衛美術館には、1Fと2Fの両方に、ミュージアムショップが併設されています。

1Fのミュージアムショップでは手ぬぐい、ハンカチ、風呂敷などを販売。手ぬぐいの図案は明治~昭和初期の復刻が中心だそうですが、生地は新しく開発したものを使用。今世の中に普及している一般的な織物は99.9パーセントが広巾。

そんな中、永楽屋では、今はもう製造されていない古い小巾の生地を織る織機を使ってオリジナルの小巾生地を製造。綿布商ならではの触り心地にもこだわったオリジナル生地で作られています。

基本的に手ぬぐいは縦長、もしくは横長で、絵画のようなデザインのため、畳んでいると全体の柄がわからないことから、永楽屋では、畳んで陳列していても見栄えのする総柄のガーゼ手ぬぐいブランド『RAAK』を展開。「海外ブランドの洋服ともコーディネートできるガーゼ手ぬぐいを」と、伊兵衛さんが発案。

きゃりーぱみゅぱみゅさんとのコラボ手ぬぐいも。今後もさまざまなアーティストの方とのコラボを展開する予定だとか。

プチ情報ですが、実は、この壁にも手ぬぐいが使用されています。従業員の皆さんと一枚一枚丁寧に貼り付けたそうで、素敵な風合いを楽しむことができます。

2Fのミュージアムショップでは、帆布バッグや、オリジナルのラブリ紋シリーズからジャージも展開。コロナ禍でリモートワークやお家時間が増えたことから、部屋着についても需要が高まっているようです!

帆布バッグの柄は一点一点手描きの上、七宝柄のうち1つの柄部分には金箔やプラチナ箔が施されていてアクセントにもなっています。近寄って見てみると、キラキラと輝いていて美しい……こんな素敵なバッグを持ってお出かけすれば、周囲の注目を集めること間違いなしですね。

細辻伊兵衛美術館に込める想い

見学ツアーの最後に、伊兵衛さんにこの美術館創設に込めた想いをお聞きしました。


「大半の美術館は名画を借りてきて展示するというパターンのところ、ここでは自分のところのものだけでできるので、各シーズンのテーマに合わせて展示品を変えています。

手ぬぐい=お土産モノというイメージが強いみたいで、『土産もん屋の社長やろ?』って言われたこともあるんですけど、そう言われるのが実は一番嫌なんです。お土産モノという位置づけでなく、もっとクリエイティブなアートとして、職人と手ぬぐいの価値を高めていきたいんです。

日本だけでなく世界に目を向け、染色をアートに昇華するために美術館をオープンしました。手ぬぐいもミュージアムグッズとして販売しています」

老舗当主の既成観念にとらわれず、伝統を重んじつつ新しいブランド、商品、価値を生み出そうという意志をそこかしこに感じます。

「あとになって評価されたり、あとになって価値が出てくる。アートってそういうもんでしょ」

老舗当主が言うからこその言葉の重みを感じました。最高峰の工芸技術とアートの融合を目の当たりにできる細辻伊兵衛美術館へ、ぜひ足を運んでみてください!

■■INFORMATION■■

細辻伊兵衛美術館
住所:京都府京都市中京区室町通三条上ル役行者町368
TEL:075-256-0077
営業時間:10:00〜19:00(ご入館は18:30まで)
休館日:なし ※展示替期間・施設の点検等での臨時休業あり
入館料:⼿ぬぐいチケット付き ⼀般1,000円/大学生・高校生・中学生 900円(要 学⽣証提⽰)/⼩学⽣以下 300円(手ぬぐいなし)
公式ホームページ

  • source:KYOTO SIDE
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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