漁師を救ったヒーロー。福岡県柳川市の名物土産「むつごろうラーメン」
全国各地にはその地の魅力が詰まったご当地グルメが数多くありますよね。旅先で楽しむのはもちろんのこと、お土産を購入して自宅で味わうのも旅の醍醐味のひとつです。
今回は、福岡県柳川市の名物土産として人気の「むつごろうラーメン」をご紹介。なんとこちらはムツゴロウ漁師を救った逸品なんだとか。一体どんなラーメンなのでしょう?
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
漁師を救った名物袋麺「むつごろうラーメン」
福岡県柳川市の名物土産品に「むつごろうラーメン」というヒット商品があります。販売元は「夜明茶屋」という海産物問屋です。
ご当地ラーメンや有名店ラーメンは、チルド製品であったりカップ麺であるものが多いなかで、「むつごろうラーメン」は袋麺。スープは粉末で、麺は波状のインスタント麺。
袋麺は一般的には低価格低品質と位置付けられますが、「むつごろうラーメン」は一味違うのが特徴です。
粉末スープには、天日干して炙ったムツゴロウの粉末が投入されています。麺の小麦は九州産小麦を100%使用。袋麺という形状を取っていますが、原材料は高品質。価格は324円(税込)です。
袋麺は土産物の形状としても優れていると思います。軽くてかさばらず、旅先で買って持ち帰るのに便利だからです。袋麺ご当地ラーメンは土産物の新市場を開拓したといえます。
「むつごろうラーメン」の大ヒットに続いて夜明茶屋では、「エイリアンラーメン」や「めんたい子ラーメン」などを発売しています。
「エイリアンラーメン」は、同製品に並ぶ有明海の珍魚であるワラスボを粉末にしてスープにしたラーメンです。スープの色を緑にしてエイリアン色を強めています。
さらに他の地域の土産袋麺の外注生産も依頼されています。袋麺がご当地「土産袋麺」に適していることが広まった成果です。マスコミが大挙して「むつごろうラーメン」を取り上げた結果です。
ムツゴロウという魚は、環境省のレッドリストに絶滅危惧種として指定された際に、漁師が申し合わせて3年間禁漁に。そして3年後に漁を再開すると、予想以上に収穫できました。
しかし、3年間の禁漁期間に地元でも食べる習慣が無くなってしまったのです。この「むつごろうラーメン」は、ムツゴロウ漁師のピンチを救った商品でもあるのです。
皆さんもぜひ見かけた際は、この珍しいご当地ラーメンをお土産やご自宅用に購入してみてはいかがでしょうか。
- image by:photoAC(イメージです)
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