南アルプスの紅葉パノラマをダム湖から眺める非日常体験

井川湖渡船（紅葉の見頃：11月中旬〜下旬）

まだまだある静岡市内の紅葉スポット。続いては湖の上から紅葉が楽しめる、とっておきの体験を紹介します。

「井川湖渡船（いかわことせん）」は、南アルプスの水が流れ込む周囲約10kmの人造湖である井川湖を走る渡船。井川湖は、日本初の中空重力式コンクリートダムである「井川ダム」の建設によって1957（昭和32）年に造られました。

井川本村と井川ダムを約15分で結ぶ定期便（予約不要）と、本村周辺を約40分周遊する遊覧船（要予約）が運航しています。湖上から眺める四季折々の美しい景色と南アルプスの大パノラマ、特に、秋は湖面に映り込む紅葉が絶景です。

定期便・遊覧船はいずれも乗船無料。湖の周辺には「夢の吊橋」「井川大橋」「廃線小路」「井川大仏」など、ぜひ立ち寄りたいスポットも多数あります。

山奥にもダム湖と紅葉スポット、温泉付き宿泊施設も

畑薙第一ダム（紅葉の見頃：10月下旬～11月上旬）

南アルプス南部の登山口で知られる「畑薙第一ダム」も、紅葉の隠れた人気スポット。井川湖よりさらに上流にあります。

ダム両側の深い渓谷に、山全体を埋め尽くす規模で広がる紅葉を楽しめます。この先は一般車両での進入禁止のため、人気の紅葉スポット「畑薙大吊橋」までは駐車場から徒歩でおよそ40分。長さ181mのスリルある吊り橋の周辺は一面の紅葉で、吊り橋の上から見る紅葉は県内有数の美しさです。

白樺荘

南アルプスのふもとにある赤石温泉「白樺荘」は、2009（平成21）年にリニューアルオープンした静岡市営の温泉です。

泉質は単純硫黄泉で、大浴場、露天風呂、多目的浴室などがあり、日帰り入浴で人気。宿泊室もあり、南アルプスの紅葉をじっくり楽しみたい人向けの施設です。

ほかにもある温泉＆県庁所在地ならでは県内の味覚が勢ぞろい

静岡市内の天然温泉はほかにも多数あります。「おふろcafe bijinyu」（静岡市葵区）は、2種類の温泉「籠上温泉」「カブラヲ温泉」が両方楽しめる人気の温泉施設。

さらに漁港を眺めながらのんびり過ごせる「用宗みなと温泉」（静岡市駿河区）、8つのお風呂と2つのサウナが人気の「東静岡天然温泉 柚木の郷」（静岡市葵区）、秘境感たっぷりの静岡市営温泉「口坂本温泉浴場」（静岡市葵区）、「湯ノ島温泉浴場」（静岡市葵区）、「やませみの湯」（静岡市清水区）などなど。市内にこれだけさまざまな温浴施設が充実しているのも珍しいと言えます。

秋と言えば、旬の食材も豊富です。静岡市は何と言っても県庁所在地。秋刀魚（さんま）、栗、梨など、静岡県じゅうのグルメが味わえると言っても過言ではありません。

絶景の紅葉と、歴史人物たちも愛した温泉、そして秋の味覚。海も山も歴史もある静岡市を旅しながら、思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか。

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