芸妓体験も。都会と田舎が両立する、新しい神戸の「裏」を知る旅

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2022/11/12

有馬温泉の温泉街で味わえる「日本一のジェラート」

「アリマジェラテリア スタジオーネ」外観。image by:シカマアキ

日本三古泉のひとつ「有馬温泉」は六甲山北部にあり、関西をはじめ昔から多くの人々が訪れる人気温泉地です。その有馬温泉の温泉街に「日本一のジェラート」といわれるお店があり、温泉客の人気を集めています。

「アリマジェラテリア スタジオーネ」のジェラート、トリプル。image by:シカマアキ

アリマジェラテリア スタジオーネ」は、「ジェラートワールドツアージャパン 2019 横浜」で見事優勝したジェラート店。店内の厨房で、生で旬の果実と、六甲山麓の酪農家による濃厚な牛乳だけを使って作られたジェラートは、どれも新鮮な味わい。

優勝作品「塩マスカルポーネ きんかん香る甘酒仕立て」は、まるで和風チーズケーキのような味がし、きんかんの酸味が絶妙にマッチして満足度の高い美味しさ。他のジェラートも素材の良さが味わうほど実感できておすすめです。

  • アリマジェラテリア スタジオーネ
  • 兵庫県神戸市北区有馬町1163
  • 078-907-5468
  • 定休日:火/水曜
  • 10:00~17:00
  • 公式ホームページ

伝統の「有馬芸妓」をカフェで気軽に体験!

有馬温泉にある芸妓カフェ「一糸」image by:シカマアキ

関西の奥座敷として歴史ある有馬温泉で、その伝統を今に伝えるのが、芸妓カフェ一糸(いと)」です。「芸妓文化を体験するのは敷居が高い」というイメージがあるものの、ここではカフェスタイルで、誰でも気軽に楽しむことができます。

同所は2015年、置屋をまとめる組合「有馬検番」1階にリニューアルオープンしました。営業時間中は、「神戸歴史遺産」にも認定されている有馬芸妓が常駐しています。

芸妓カフェ「一糸」での芸妓の踊り観覧。image by:シカマアキ

三味線や長唄の音を聞きつつ、コーヒーやお茶、お酒とおつまみなどをいただきながら、芸妓の踊りを観たり、お座敷遊びを体験したり。

有馬芸妓がメイクから着付けまで行う「有馬芸妓変身体験」で有馬温泉街を歩くのもおすすめ。伝統ある有馬温泉ならでは、貴重な旅の思い出となること間違いなしです。

  • 芸妓カフェ「一糸」
  • 兵庫県神戸市北区有馬町821
  • 078-904-0197
  • 土・日のみ営業※夜は完全予約制
  • 11:00 ~15:00/20:00 ~24:00
  • 公式ホームページ

奥が深い「有馬温泉」の老舗旅館と街歩き

「陶泉 御所坊」の客室。image by:シカマアキ

豊臣秀吉が愛した有馬温泉は、赤茶色の「金泉」と無色透明の「銀泉」の2種類の温泉が有名。

老舗の高級温泉旅館をはじめ、公衆浴場や足湯もあり、温泉街の散策やお土産探しなどは旅行客の定番ルートです。実はほかにも、1400年の歴史を誇る有馬温泉は、知られざる魅力にあふれています。


例えば、有馬温泉最古の宿と名高い「陶泉 御所坊」は、文豪・谷崎潤一郎の作品『猫と庄造と二人のをんな』に登場。作品に登場した部屋に泊まることもでき、谷崎関連の本などが展示されています。

「旬彩 猪名野」の神戸牛すき鍋膳。image by:シカマアキ

また、有馬温泉のほぼ中央に位置する老舗旅館「中の坊 瑞苑」にある和食レストラン「旬彩 猪名野」では、将棋の藤井聡太棋聖(現在は五冠/2022年10月18日時点)の勝負メシ「神戸牛すき鍋膳」が味わえます。

神戸牛の美味しさとともに、兵庫県小野市産の小麦「ふくほのか」のうどん、旬の野菜などは大満足の逸品。

有馬天神社と「金泉」の天神泉源。image by:シカマアキ

有馬温泉の泉源・金泉が湧く神社「有馬天神社」も、おすすめの立ち寄りスポット。98度もの熱湯が噴出して湯煙が上がる様子は必見です。

  • 旬彩 猪名野
  • 兵庫県神戸市北区有馬町808 中之坊瑞苑1階
  • 078-904-0785
  • 定休日:水曜
  • 昼食11:30~14:30(ラストオーダー)/夕食17:00~20:00(ラストオーダー)
  • 公式ホームページ

都会と田舎が至近、両方満喫できる「神戸」ならではの魅力

有馬温泉の温泉街。image by:シカマアキ

有馬温泉では最近、老舗の高級旅館とは別に「小宿(こやど)」と呼ばれる宿泊施設が増えています。文字通りの小さな宿で、温泉宿ならではの手厚いサービスなどはなく、素泊まりの宿という感じ。

テレビはなくともWi-Fi完備、トイレ・シャワー付き、風呂は外湯で楽しめばよく、少人数で滞在するには十分。宿泊代金もリーズナブルで、今後さらに注目を集めそうです。

神戸市にある六甲山と有馬温泉、さらに郊外の里山エリア。都会からちょっと離れただけで豊かな自然があふれ、居心地・住み心地が良いだけでなく、ワーケーションで滞在するケースも。さらに移住を考える、実際に移住した人も増えているとのこと。

電車・バスなどを使った公共交通機関のアクセスの良さも魅力です。旅のスタイルが多様化するなか、定番スポットだけではない神戸の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • image by:シカマアキ
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
  • ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
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ジャーナリスト・フォトグラファー。飛行機・空港、旅行、ホテル、グルメなどをメインに、国内外で取材、撮影などを行う。雑誌やWEB向けの記事、写真や旅行などのセミナー講師も務める。元全国紙記者。大阪在住。

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