カラフルさに心躍る。オランダの最新絶景スポット「ハウテン」に大注目
オランダといえば、アムステルダムの街中で運河沿いに建ち並ぶ縦長の家、通称「カナルハウス」を想像する方もいるかもしれません。
茶色のレンガ作りが多く、クラシックな趣き。なかには築400年といったものもあり、つい何枚も写真を撮りたくなります。
ですが近年、カラフルでかわいらしい水辺の家々が立ち並ぶエリアが、新たな人気のフォトスポットとなっています。それが今回ご紹介する「Houten(ハウテン)」のカラフル住宅です。
目次
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
湖畔に映る「ハウテン」の色とりどりの家
ハウテンは、アムステルダムから1時間ほどのところにある地方都市です。一見するとただの新興住宅街ですが、ここにいま注目を集めるカラフル住宅があります。
色とりどりのかわいらしい家が立ち並び、まさにフォトジェニック。特に湖の水面にも映る様子は、絵本の中の1ページのようです。
見どころは何といっても、このカラフルな色合い。建築プロジェクトのWebサイト(外国語ページ)によると、スカンジナビア風の北欧デザインの配色を取り入れたそう。カラフルながらも落ち着いた、周りの自然風景となじむ色合いです。
湖にできた美しい新興住宅街の正体
この周辺一帯は、1990年代後半から住宅街として開発が進められました。オランダの都市開発においては、住宅地に十分な緑地や水辺など自然環境を取り入れるという点が重要視されています。
それは、オランダ人が自然の中で過ごすことを大切にしているから。実際、休日にはサイクリングや散歩などで身近な自然を楽しむ人も多くいます。
ハウテンにはリート湖という湖があり、この自然環境を活かした街づくりが検討されました。その結果2005(平成17)年に作られたのが、この湖畔にたたずむ集合住宅地です。
さて、湖を上から見ると、対岸を結ぶ橋があることがわかります。実はここが絶景撮影スポットのひとつ。湖畔に映る建物を少し離れたところから撮影することができます。
ここからカラフル住宅を眺めると、湖畔に映る姿はもちろん、水辺に暮らす人々の生活が垣間見えてきます。
水と仲良く暮らすオランダ人たち
実はオランダは国土の約3分の1が埋め立て地で、4分の1が海面より低いところにあります。ちなみに日本からの直行便が到着するスキポール空港は海抜マイナス3m。海よりも低い空港です。
このような環境からすぐに水が溜まってしまうので、水を抜くための動力として各地に作られたのが、有名なオランダの風車でした。
いまでも水辺とオランダ人はとても深い関係にあり、こういった湖畔や運河沿いの住宅では、水上散歩を楽しむための小さなボートを置いている家も少なくありません。
ハウテンのカラフル住宅も、家からすぐに湖に出ることができる作りになっています。ここは一般の方が生活する場所なので、写真撮影ももちろん十分マナーに気を付ける必要がありますが、こういったところから外国の人々の日常生活を感じることができるのも、旅の楽しみのひとつですね。
すぐそばには、湖で遊ぶためのビーチもあります。暖かい日だったら水遊びをする子どもたちでにぎやかかもしれません。