韓国人は仕方なく日本へ行く?出国ラッシュの本音と日本人旅行者との違い

「いまがチャンス」と海外旅行する韓国人

タイ「カンチャナブリー」にある韓国のコーヒーショップ。image by:Oya.Oraya Tepa/Shutterstock.com

とくにこの1年、世界各地を訪ねると、日本人よりはるかに多く、韓国人の姿を多く見かけます。

例えば、ヨーロッパ。かつて日本、そのあとに中国の旅行者が並んでいた高級ブランド店は、韓国人ばかり。

しかも、カメラを首から下げた旅行客、とくに若者の姿も目に付きます。

東南アジアも同様。タイではハングルも多く見かけるようになり、帰りの空港は韓国人旅行客がゴルフバッグを大量に預ける光景も。

「ゴルフがステータス」というのが昔は日本人、いまは韓国人です。

グアムやサイパンも、昔あった日系のホテルや免税店などはいまや「ロッテ」や「新羅」などに変わっているところもあります。

「やっと海外へ行ける」と、莫大な借金をしてでも「いまがチャンス」と海外に飛び出していく韓国人。

一方、日本人、とくに若者や働き世代は「将来が不安」と、レジャーである海外旅行に対し、積極的にお金を使おうという気になれない人もいます。

また、コロナ禍で国内旅行に目覚め、それで満足する人もいるのも事実です。


実は海外旅行が安くて行きやすい韓国、その理由は…

韓国のLCC「ジンエアー」image by:Photo Atrium/Shutterstock.com

韓国人が海外旅行しやすいのは、LCC(格安航空会社)の存在もあります。

現在、韓国にあるLCCは「チェジュ航空」「ジンエアー」「エアプサン」「エアソウル」「ティーウェイ航空」「イースター航空」などに加え、新たに大手航空会社とLCCの中間にあたるハイブリッド航空会社として「エアプレミア」も登場しました。

昨秋の日本の“開国”に合わせ、韓国系LCCが次々就航し、しばらく「発売、即完売」の状況が続きました。

日本線以外にもバンコク線、チェンマイ線、ダナン線、グアム線、サイパン線など多く運航し、近場で行きやすい海外も多いです。

一方、日系LCCでは、「Peach(ピーチ)」や「ZIPAIR(ジップエア)」が頑張ってはいるものの、韓国系LCCの勢いと比べると見劣ります。

航空券は、旅行代金の多くを占める大事な部分。いまの日本人旅行客にとって、リーズナブルに海外旅行ができる選択肢も少ないのが現状です。

韓国・ソウルの「仁川国際空港」image by:Bagus upc/Shutterstock.com

海外旅行で周りの目が気になる点は同じ。しかし、「行く」「行かない」で、日韓に大きな違いがあります。

そしていまはお金しかり、旅行先や航空券などの選択肢という「行きやすさ」「行きにくさ(行きづらさ)」といった差も出てきている、といえるのではないでしょうか。

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