韓国人は仕方なく日本へ行く?出国ラッシュの本音と日本人旅行者との違い
「いまがチャンス」と海外旅行する韓国人
とくにこの1年、世界各地を訪ねると、日本人よりはるかに多く、韓国人の姿を多く見かけます。
例えば、ヨーロッパ。かつて日本、そのあとに中国の旅行者が並んでいた高級ブランド店は、韓国人ばかり。
しかも、カメラを首から下げた旅行客、とくに若者の姿も目に付きます。
東南アジアも同様。タイではハングルも多く見かけるようになり、帰りの空港は韓国人旅行客がゴルフバッグを大量に預ける光景も。
「ゴルフがステータス」というのが昔は日本人、いまは韓国人です。
グアムやサイパンも、昔あった日系のホテルや免税店などはいまや「ロッテ」や「新羅」などに変わっているところもあります。
「やっと海外へ行ける」と、莫大な借金をしてでも「いまがチャンス」と海外に飛び出していく韓国人。
一方、日本人、とくに若者や働き世代は「将来が不安」と、レジャーである海外旅行に対し、積極的にお金を使おうという気になれない人もいます。
また、コロナ禍で国内旅行に目覚め、それで満足する人もいるのも事実です。
実は海外旅行が安くて行きやすい韓国、その理由は…
韓国人が海外旅行しやすいのは、LCC(格安航空会社)の存在もあります。
現在、韓国にあるLCCは「チェジュ航空」「ジンエアー」「エアプサン」「エアソウル」「ティーウェイ航空」「イースター航空」などに加え、新たに大手航空会社とLCCの中間にあたるハイブリッド航空会社として「エアプレミア」も登場しました。
昨秋の日本の“開国”に合わせ、韓国系LCCが次々就航し、しばらく「発売、即完売」の状況が続きました。
日本線以外にもバンコク線、チェンマイ線、ダナン線、グアム線、サイパン線など多く運航し、近場で行きやすい海外も多いです。
一方、日系LCCでは、「Peach(ピーチ)」や「ZIPAIR(ジップエア)」が頑張ってはいるものの、韓国系LCCの勢いと比べると見劣ります。
航空券は、旅行代金の多くを占める大事な部分。いまの日本人旅行客にとって、リーズナブルに海外旅行ができる選択肢も少ないのが現状です。
海外旅行で周りの目が気になる点は同じ。しかし、「行く」「行かない」で、日韓に大きな違いがあります。
そしていまはお金しかり、旅行先や航空券などの選択肢という「行きやすさ」「行きにくさ(行きづらさ)」といった差も出てきている、といえるのではないでしょうか。
- 参考:JETRO『2023年4月の訪韓日本人、訪日韓国人がそれぞれ国別でトップ』
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