真っ赤な鳥居がずらり。山口県で再発見した自然が魅せる絶景スポット2選
海外旅行が規制されていたコロナ禍は、多くの人にとって思いがけず訪れた“日本再発見”の時間となったように思います。「日本にも、まだまだ行ったことのないいいところがたくさんあるよね!」と感じた人も少なくないはず。
確かにふらりと旅に出てみると、思わぬ絶景に遭遇することもしばしば。実際にあまり名前は知られずとも最高にいいところはまだまだたくさんあるようです。
ということで、今回は山口県長門市にある最高にいいところ「元乃隅神社(もとのすみじんじゃ)」と「角島」をご紹介したいと思います。
大海原へと続く123基の鳥居が生み出す風景
みなさんは「元乃隅神社」をご存じですか?正しい名を記憶していずとも、海へ向かってどこまでも真っ赤な鳥居がずらりと連なるあの風景をきっとどこかで目にしたことはあるはず!
というのも、山口県の観光ポスターにはじまり旅行雑誌や旅行サイトなどなど、今や山口の紹介において必ずと言っていいほどメイン写真に使われているのがここ「元乃隅神社」なんです。
長門市駅から車で西に約30分、日本海を眺める高台に位置します。紺碧の海を一望するその高台からは、目にも鮮やかな朱色の鳥居が海へと緩いカーブを描いて並び、ここでしか見ることのできない絶景を生み出しています。
この場所が神社であることからか、紺碧ブルー×朱色のコントラストは神々しいほどの美しさで人々を魅了し、それは自然界と人間界の融合のようにも見えてしまう…。
兎にも角にも、特別なエネルギーがあふれる場所であることは確かで、今や世界中に知られる有名な場所となっています。
実は、「元乃隅神社」の歴史は新しく、昭和30年に地域の網元であった岡村斉(おかむらひとし)さんの枕元に現れた白狐のお告げにより建立されています。
公共機関では行くことのできない場所にあるにも関わらず、その景色が生み出す異空間の美しさは見る者の心を奪い、2015年にはアメリカのニュース専門放送局「CNN」が選んだ「日本の最も美しい場所31選」に選ばれると海外で一躍有名になり、外国人観光客に人気が高まったことから国内でもその存在を知られるようになりました。
ちなみに、こちらの神社は、商売繁盛・大量祈願・縁結び・子宝・開運厄除・福徳円満・交通安全・学業成就・願望成就といった多くのご利益があると言われています。
高さ5mの大きな鳥居の上に設けられた賽銭箱も名物的存在で、下からお金を放り投げて見事にお賽銭を入れることができればご利益大成。
ですが、実際にこの賽銭箱にお賽銭を投げ入れるのはなかなか難しい話で、まぐれを狙うほかありません。こういった楽しみ方があるのも魅力的ですよね。