伊豆で有名な「ぐり茶」ってなんぞや?美味しいとウワサの謎のお茶はどこで売ってる?

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2024/07/30

全国屈指のお茶どころ静岡県。味わい深い日本茶は、静岡土産としてもぴったりですよね。そんな静岡県でも伊豆・伊東エリアでお土産としても親しまれる「ぐり茶」をご存じでしょうか?

手軽においしいお茶を楽しめる日本でも、ぐり茶とはあまり耳慣れない名称かもしれません。

「ぐり茶」ってどんなお茶?

ぐりっと曲がっている「ぐり茶」image by:photoAC

お茶の名産地のひとつ、静岡県で親しまれている、ぐり茶。初めてその名前を耳にする方も多いのではないでしょうか。

ぐり茶とは静岡県東部や九州などで生産されているお茶で、正式名称は「玉緑茶」といいます。その名前にも含まれている通り、ぐり茶は緑茶の一種で、煎茶や番茶と同じく「チャノキ」という葉っぱが使われています。

ぐり茶はチャノキの葉を蒸す、深蒸し茶製法で作られるお茶の一種です。煎茶と異なり、形を整えない製法が取られており、茶葉がぐりぐりと曲線になるため、ぐり茶と呼ばれているのだとか。

どうして「ぐり茶」の茶葉は曲がるの?

「手もみ茶」image by:photoAC

ぐり茶の由来にもなっている、ぐりぐりっと曲線を描く茶葉はどうしてできあがるのでしょうか。確かに、煎茶の茶葉を思い浮かべてみると、まっすぐなイメージがありますよね。古くから幸運の印とされた茶柱も、茶葉が曲がっていては生まれません。

ぐり茶を作る際、通常の製造過程で行われる「精揉(せいじゅう)」と呼ばれる工程が実はないのです。この精揉は、お茶をまっすぐに伸ばして形を整えるために人の手で行われる工程のこと。茶葉を乾かしながら一定方向に揉むことで、形が整います。

代わりにぐり茶では、機械を使いながら乾燥させる「再乾」と呼ばれる工程が行われます。ゆっくりと優しく乾燥させることによって、茶葉は曲線を描きぐりぐりとした形の茶葉になるのです。

味が全然違う?二煎目も三煎目も美味しい

よく知られるお茶っ葉は「玄米茶」のようにまっすぐ。image by:photoAC

希少性もさることながら、気になるのがぐり茶の味わいです。茶どころ静岡の貴重なぐり茶は、その期待を裏切らないおいしさなのでおすすめ!


じっくりと蒸された茶葉はとっても風味豊か。濃く、味わい深いお茶好きも納得の一品です。通常のお茶に比べると渋みや苦味が出にくく口当たりもとてもまろやかで、ほんのりと甘みを感じるお茶本来の味が楽しめます。

鮮やかな緑と優しい香りも特徴的で、お茶菓子いらずのおいしさです。お土産にも最適なので、お茶好きの人にも喜ばれること間違いなし。

また、色鮮やかで味わい深いぐり茶は、飲み進めてもおいしいという嬉しい特徴も兼ね備えています。

通常、日本茶は一煎目がもっとも色濃く味わいも濃く出ますよね。そこはぐり茶も同じです。しかし、ぐり茶は二煎目三煎目も甘みがしっかりと味わえ、香りも落ちません。

お湯を入れてしばらくしても、渋みが出にくいのでおいしくいただけます。深蒸し製法でじっくりと時間をかけて作られているため、熱に強いのがおいしさが落ちない要因かもしれませんね。

ティーバックも手軽で良いですが、急須でゆったりとお茶を楽しみたい方にぐり茶はぴったりの茶葉といえるでしょう。


せっかくなら「ぐり茶スイーツ」もおすすめ!

image by:石黒まり花

お取り寄せやお土産としても優秀なぐり茶ですが、現地でしか味わえないぐり茶スイーツも存在します。甘みの強いぐり茶は、スイーツの素材にも適しており、静岡らしいお茶の風味が味わえるスイーツが和洋問わず楽しめます。

伊東市内と、伊豆高原にも店舗を構えるぐり茶の専門店「ぐり茶の杉山」ではここでしか味わえない、ぐりちゃソフトクリームがいただけるんです!

濃厚さっぱりのバニラソフトの上に、緑の鮮やかなぐり茶の粉末がたっぷり。お茶の味を損なわないように、さらに無添加にこだわってぐり茶の粉末をかけるスタイルにされたのだとか。甘みとお茶の苦味がとてもバランスの良いソフトクリームです。

店内では茶葉の販売はもちろん、ぐり茶を使ったカステラやようかん、わらび餅なども販売されてされているのでお土産探しにもぴったりです。

こちらではソフトクリームだけでなく、さまざまな種類のぐり茶が販売されています。ぐり茶は最高ランクの手摘み一番茶や、上級一番茶一番茶など品質によって種類が分けられています。

手摘み一番茶はその名の通り、新芽を人の手によって摘み取り作られるもの。時間はもちろん、新芽を見極める目も技術も必要となる代わりに、柔らかな葉を傷つけることなく収穫しお茶に加工することができます。

最高ランクのぐり茶の味わいは色も香りも一級品。贈り物はもちろん、自宅用へのお土産にも購入する人が多いそう。やはり日本茶はいつどんなときでも心が休まるお茶ですよね。

手間暇かけて作られるぐり茶は、お茶好きの方でも「おっ!」と驚くおいしさです。毎日の一息タイムによいお茶を用意すれば、リフレッシュにも繋がるはず!お茶どころ自慢のぐり茶をぜひ試してみてはいかがでしょうか。

  • ぐり茶の杉山本店
  • 静岡県伊東市銀座元町7-25
  • 定休日:木曜日
  • 営業時間9:00~17:00
  • 公式サイト
  • ソフトクリーム販売時間9:00〜16:30
  • image by:photoAC(イメージです)
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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