ポケモンコラボで争奪戦。50周年を迎えるオランダ「ゴッホ美術館」徹底ガイド

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2023/10/14

今年で開館50周年を迎えた「ファン・ゴッホ美術館」。日本から飛行機で約12時間かかるオランダ・アムステルダムという地で、日本のアニメキャラクターとのコラボが話題になっています。

その企画が、2023年9月28日(木)〜2024年1月7日(日)まで開催されている「ポケモン×ゴッホ」のコラボ展示。ゴッホ作品の常設展に加えて、ピカチュウやイーブイなど人気キャラクターの絵が特設の展示コーナーに飾られています。

今回は、ゴッホ美術館の常設展示や見学方法をはじめ、期間限定のポケモンコラボレーション企画の情報をご紹介します。

世界最大のゴッホ作品を収蔵する「ファン・ゴッホ美術館」

ゴッホ美術館のエントランスimage by:福成海央

ファン・ゴッホ美術館」は、211点の絵画作品を中心に、スケッチやゴッホとテオがやりとりした手紙など、1,515点の貴重な資料を収蔵しています。

ゴッホは日本の版画や浮世絵に非常に大きな影響を受けており、ゴッホとテオが収集した日本の浮世絵も500点近く収蔵。常設展の他、企画展も開催しており、何度行っても新たな魅力に触れることができます。

激動の人生を生きた画家、ゴッホ

image by:vangoghmuseum

美術館では、ゴッホの激動の人生に触れることができます。

ゴッホの本名は、フィンセント・ファン・ゴッホ。1853年にオランダ南部の町ズンデルトで生まれ、1890年に37歳で短い生涯を閉じました。その一生はまさに波乱万丈。仕事や住む場所を何度も変え、精神的な問題に翻弄されつつも創作活動をつづけました。

しかし画家の集まるコミュニティを夢見ながらそれを実現できなかったり、精神的に消耗して自らの耳を切り落としてしまったり、最後にはピストルで自殺を図ってしまいます。

ゴッホの人生をたどる年表の展示 image by:福成海央

しかしそんなゴッホを常に支え続けていた人たちがいました。実の弟のテオです。彼は金銭的にも、精神的にもゴッホの大きな支えとなりました。


しかしそのテオも、ゴッホが亡くなった翌年にこの世を去ってしまいます。

ゴッホは非常に筆が早い画家で、約10年の制作活動期間中、2,000点以上の作品を残しました。これらの作品をもっと多くの人に見てほしいと、テオの妻であるヨーが残された作品の展示会を何度も開催し、ゴッホの作品を世に広める活動を進めたのです。

ゴッホが世界中で知られる画家となったのは、彼自身の才能はもちろんのこと、彼を支えた人々の存在も非常に大きかったのです。

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