東京発のプチ贅沢トリップへ!寝台列車が豪華すぎる「サンライズ出雲・瀬戸」

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2023/11/08

東京から鳥取県や島根県などの山陰地方へ観光に出かける際、はやく目的地に到着できる移動手段といえば飛行機でしょう。ですが、旅情を楽しみたい方、電車に乗るのが好きな方にぜひおすすめしたいのが寝台列車です。

一晩をかけて電車の旅を楽しめる「サンライズ出雲・瀬戸」は一度は乗ってみたい寝台列車として大人気!情緒あふれる電車の旅を体験してきましたので、寝台列車旅の様子をお届けします。

1998年デビューの寝台列車「サンライズ出雲・瀬戸」

image by:石黒まり花

飛行機のように短い時間であっという間に目的地に到着するのももちろん便利ですが、寝台列車に揺られながら目的地までの道のりをゆっくり楽しむのも旅の醍醐味。夜のうちに移動して、朝早くに目的地に到着できるのも魅力です。

1998年に運行を開始した「サンライズ出雲・瀬戸」は、オール2階建ての寝台列車。東京〜岡山間は2本の列車が連結して走り岡山駅で分離します。

「出雲」は約12時間をかけて、東京駅から島根県・出雲市駅までを繋ぎ、岡山駅で分かれた「瀬戸」は、終点の香川県・高松駅を目指します。

東京駅から出雲駅まではノンストップではなく、途中の停車駅からでも乗車・下車することができるので、目的地に沿って利用することができます。

運行本数は1日1本。東京駅を午後9時50分に出発

image by:石黒まり花

サンライズ出雲・瀬戸の運行本数は1日1本のみ。東京駅を午後9時50分に出発し、出雲市駅には翌朝午前9時58分に到着します。22時前のホームにはサンライズに乗車する方が集まり、なんだかわくわくした雰囲気が漂います。

東京から出雲までの道のりは約12時間。半日も電車に!と思うかもしれませんが、そこは寝台列車。個室のタイプによってはデスクやシャワーが使えたりと、ホテルのように快適に過ごせますよ。

ミニサロン image by:PhotoAC

車内に食堂はありませんが、大きな窓のあるミニサロンは用意されています。長旅になるので、たまには個室から出て車内を楽しむのもいいですね。


また、車内には飲み物の自動販売機しかないため、夕食や軽食は持ち込むようにしましょう。東京駅で駅弁を調達してミニサロンで楽しむのもおすすめの過ごし方です。

サンライズ出雲・瀬戸の寝台タイプ

寝台の種類は大きく分けて3種類。A寝台「シングルデラックス(13,980円)」は、196cm×85cmの広いベッドにデスク、洗面台などを備える贅沢な個室。瀬戸・出雲それぞれに6室のみのプレミアムルームです。

B寝台は部屋のバリエーションもたくさん。もっとも部屋数が多いのは「シングル(7,700円)」。ベッド幅は70cmとA寝台に比べて狭まりますが、簡易テーブルもついたプライベート空間を確保することができます。

B寝台の「シングル」image by:photoAC

友だちやカップルの利用なら二人部屋の「サンライズツイン(1人あたり7,700円)」や二段ベットタイプの「シングルツイン(1人あたり9,600円)」がぴったり。

価格を抑えたいなら「ソロ(6,600円)」の利用がおすすめ。室内はほぼベッドスペースのみになりますが、寝るだけならまったく問題ないでしょう。

サンライズツイン image by:PhotoAC

また、乗車時間が短い方や個室でなくてもよい、という方におすすめなのは「ノビノビ座席」です。個室ではありませんが、カーペットに足を伸ばしてゆっくり休めるスペースを確保することができます。

ノビノビ座席 image by:photoAC

ごろ寝するにはぴったりですし、床暖房も完備。しかも、寝台料金がかかりません!かなりお手ごろで使い勝手の良い座席です。


A寝台「シングルデラックス」プランに乗車

image by:石黒まり花

今回、私が選んだのはA寝台の「シングルデラックス」プランです。乗車券が12,210円に特急券が3,300円、寝台券が13,980円で合計29,490円でした。

デスクに洗面台、ロゴ入りのアメニティが部屋に備え付けてあり、デラックス乗車の方のみが使えるシャワールームもあるなどホテルと変わらない体験ができます。せっかく乗車するなら豪華に快適に!という方はこのシングルデラックスがおすすめです。

image by:石黒まり花

大きな窓から流れ行く夜景を眺めながらデスクで持ち込んだお弁当を食べ、シャワーを浴びて就寝すればあっという間に出雲に到着です。

ちなみに、ちょうど姫路に差し掛かるころに朝日が登るので、午前6時前には一度起きて朝日が昇る様子を電車から眺めるのもおすすめ。

アメニティもとっても豪華

image by:石黒まり花

シングルデラックスに乗車すると、写真のような豪華なアメニティをもらえます。シャンプー、リンスはもちろん化粧水までそろっています。これだけそろっていれば自分で用意する必要もなく、荷造りも楽ちんになりますよね。JRのロゴの入った石鹸は記念にもなるので持ち帰りました。

シャワーカードの購入はこちら image by:photoAC

このアメニティの中にシャワーカードが入っており、A寝台利用者専用のシャワー室を利用できます。ほかのプランを予約した場合には、車内にある販売機で330円のシャワーカードを購入すると共用のシャワー室が使えます。売り切れになってしまうことも多いため含まれているのはとてもうれしいですね。

入手困難!人気の寝台乗車チケットの入手方法は?

image by:TK Kurikawa/Shutterstock.com

サンライズ出雲・瀬戸の乗車チケットは人気が高く、一週間前でも手に入りません。旅行の予定が決まったら早めのチケット購入が必要です。

チケットの購入方法は「JRおでかけネット」を利用するか、「みどりの窓口」での購入となります。サンライズに乗車するためには基本的には乗車券、特急券、寝台券の3つが必要となります。

チケットは乗車する日程の1カ月前、午前10時から販売されます。とても人気が高く、あっという間に売り切れてしまうので出遅れないように注意してくださいね。私は購入開始時刻前にすべての情報を入力し、10時ジャストに検索ボタンが押せるようにして、なんとか希望の寝台車に部屋が取れました。

image by:PhotoAC

今回は特別な寝台列車「サンライズ出雲・瀬戸」をご紹介しました。

普段とちょっと違う旅行に出かけたい方、情緒ある旅路を楽しみたい方にはとてもおすすめ。東京から山陰地方へ出かける際にはぜひまた利用したい寝台列車です。快適な寝台列車で特別な旅へ、ぜひ出かけてみませんか。

  • image by:photoAC
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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元々インドア派だったはずが『恋する惑星』でウォン・カーウァイにハマり、初めての一人旅は上海へ。カメラ片手にどこへでも行くアクティブ旅女子になりました。現在は大学院に通いつつフリーライターとして、旅・アート・美容・ファッションをメインに活動しています。

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