写真と全然違うじゃん…外国人観光客が漏らした「京都旅行」のホンネ
京都の人々の優しさと配慮に感動
とはいえ「観光中に感じた良かったこと」についても、多数の声が寄せられています。
筆頭に挙がったのが「人々が丁寧で優しい」というもの。「時折みえる京都弁が新鮮」(ロシア)とのコメントもあり、穏やかな語り口調の京都弁に魅力を感じているようです。
なかには「こともあろうか、パートナーが携帯電話を無くしたのです。2人で行ったカフェに戻ると、店主の方が丁寧に綺麗な紙袋に入れて保管してくれていました」(イギリス)というエピソードも。
日本に暮らしていると当然のことのように感じるできごとも、忘れ物となるとすぐに盗まれてしまうのが一般的といえる海外諸国の方々にとっては、保管してくれているどころか紙袋にまで入れてくれたというのは、非常に印象的だったのではないでしょうか。
続いては「言語」に関する好意見が登場。「街全体が観光客慣れしており、通訳せずに済むことが多くてよかったです」(アメリカ)と、言葉のハードルが下がることによって過ごしやすさがアップしていることがわかります。
なかには「簡単な英会話や英語併記のメニュー、ベジタリアン配慮の食事など、以前より過ごしやすさが上がったように思います」(フランス)と、言葉に加えてメニュー内容が多様性に配慮したものであったことに対する称賛も。
多くの人が集まる場所だからこそ気遣いの範囲も広まってゆくという、観光都市ならではの成長といえそうです。
外国人は「京都」でどこに行く?
見どころの多い京都観光。なかでも人気が集まっている場所といえばやはり「神社仏閣」。
実際にお話しを伺ってみると「二条城、金閣寺、銀閣寺、竜安寺、仁和寺、清水寺、八坂神社」(イギリス)など、京都を代表する名スポットを一気にめぐったという人もいるほどです。
トップクラスの人気を誇るのは、国内での知名度も高い「金閣寺」と「銀閣寺」。
「和服を着て、金閣寺に行ったときにはすごく感動していました」(ロシア)「日本の古くの文化が垣間見えた上に美しかった」(アメリカ)など、日本らしさを存分に満喫できたという声が多く寄せられています。
世界遺産に登録されている「下鴨神社」や「龍安寺」も人気。
「下鴨神社は糺の森を通って本殿に向かうのですが、住宅地にあるとは思えない神秘的な場所です」(韓国)
「大学で芸術を教えているイギリス人のパートナーは、庭の造形美が素晴らしいといっており、龍安寺の庭がとくに気に入ったようです」(パートナーがイギリス出身)と、その魅力に大きな感銘を受けているようです。
「穴場と感じた場所」について聞いてみると、金閣寺・銀閣寺エリアには「銀閣寺までの道のりの『哲学の道』は、自然と共存した道づくりがなされ、とても幻想的な風景。桜の時期にも行ってみたいです」(韓国)という声があり、混雑をものともせず京都らしい風景を堪能している様子。
さらに、年間を通じて混雑しているイメージの強い「嵐山」にも「多くの人がいるところよりさらに奥の河川敷。人が少なくゆっくり綺麗な景色を見る事ができた」(アメリカ)と、そのスポット内でも穴場といえる場所を見つけ出している人も。
ほかにも、舞妓体験で人気の高い四条エリアではこんなコメントも。
「『花見小路』が好き。芸舞妓の歴史を知ることができたり、興味深かった」(アメリカ)「1981年開館の『何必館 京都現代美術館』は北大路魯山人の工芸を展示している美術館で、屋上庭園が素敵でした」(イギリス)など、多彩なコメントが寄せられています。