区切るのそこかよ…間違えやすい世界のカタカナ地名【クイズ】

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2024/03/09

外国の地名や人名、外来語は、日本語の慣れ親しんだ響きを参考に、なんとなく区切りを入れていると思います。ウィリアム・シェークスピアだとか、ラ・フランスだとか、コカ・コーラだとか。

しかし、よくよく調べてみると、予想とは区切りが違うケースもあります。人名で言えば例えば、ドンキ・ホーテではなくドン・キホーテみたいな。

そこで今回は、旅行に関連する地名から、区切りの位置が日本人の予想と違っている可能性が高い言葉を紹介します。

レベル別に、ちょっとしたクイズ形式にしてみました。全問正解を目指して最後まで読んでみてくださいね。

初級編:ニュージーランド

image by:Shutterstock.com

最初は、南半球にあるニュージーランドから。キウイフルーツ、羊毛、ラグビーのオールブラックスなどが有名な島国でもともとは、先住民族のマオリ人が暮らしていました。

このニュージーランド、発音の区切りはどこになるのでしょうか。日本では「ニュージー」と言われる場合もあるため「ニュージー・ランド」と思う人もいるかもしれません。「ディズニー・ランド」みたいな感覚ですね。

image by:Azami Adiputera/Shutterstock.com

しかし、ニュージーランドは英語で「New Zealand」と書きます。言い換えると正解は「ニュー・ジーランド」なのですね。

「Zealand」とはもともとオランダ語「Zeeland(ゼーラント)」でオランダの州名を意味します。意味は「海の国、海の土地」。

ニュージーランドを発見したオランダ人が、祖国の「ゼーラント」と似た土地だと感じたため「新ゼーラント」と命名した歴史があります。


その歴史的な背景を踏まえると正しい区切りが、ニュー・ジーランドだと分かりやすくなりますよね。

中級編:コタキナバル

image by:Sharif Putra/Shutterstock.com

次は、マーレシア東部にあるボルネオ島の港湾都市コタキナバルについて。そもそもボルネオ島とは、クアラルンプールなどがあるマレー半島から見て、南シナ海に浮かぶブングラン諸島を挟んだ対岸にある巨大な島です。

コタキナバルとは、その島の北部にある代表的な都市です。海の奇麗な海浜リゾート地として知られています。その美しさから、新婚旅行で選ぶ日本人も居ます。

この都市名は、どのように区切るのでしょうか。そもそも「コタキナバルを知らない」という人は、なんとなく区切りを入れてみてください。「コタキナ・バル」と区切る人もいれば「コタキ・ナバル」と考える人もいるはずです。

世界自然遺産に登録されている「キナバル山」image by:Shutterstock.com

答えは「コタ・キナバル」です。アルファベットでの表記は「Kota Kinabaru」。

「Kota」とは、現地の国語であるマレー語で「まち」の意味。「Kinabaru」とは、標高4,095m、世界自然遺産にも登録されているキナバル山から来ています。「キナバルのまち」が正式な意味になりますので区切りも「コタ・キナバル」なのですね。

ちなみに、キナバル山の「キナバル」は『世界大百科事典』によると、土着の言葉で「死者の聖地」の意味になるみたいですね。

中級編:クアラルンプール

image by:Shutterstock.com

同じマレーシアでも今度は、マレー半島にあるクアラルンプールについて紹介します。クアラルンプールについては、コタ・キナバルと違ってほとんどの日本人が知っている地名ではないでしょうか。

このクアラルンプール、どこで区切りを入れればいいのでしょう。「クアラルン・プール」と言いたくなる人が多いかもしれません。現に、ちょっと前までは筆者も同じでした。

何度か足を運び、現地ガイドの人から土地の由来を聞いてもなお「クアラルン・プール」と理解していたような気がします。恐らく「プール」という言葉に親しみがあるからだと思います。

クラン川とゴンバック川の2つの川の合流地点 image by:Mohd Iqbal Ismail/Shutterstock.com

しかし、このまちを、アルファベットで表記すると「Kuala Lumpur」になります。答えは「クアラ・ルンプール」です。

『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)によると、地名の意味は「泥んこの川」と紹介されています。より正確には「Kuala」が「河口、合流地点」を意味し「Lumpur」が「泥」を意味するみたいですね。

確かに、クラン川とゴンバック川という2つの川の合流地点に差し掛かった時「ここがクアラルンプールのまちの起源」と現地ガイドの方が言っていました。次に、クアラ・ルンプールに訪れる機会があれば、その合流地点にもぜひ足を運んでみてください。

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