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“頼子”も待つ竜宮城へ。神秘的な海中世界、千葉県「波左間海中公園」

大谷 徳幸
2019/07/03

房総半島の南端近く。千葉県館山市にある「波左間海中公園」は、沖合の定置網に迷い込んだジンベエザメや巨大ザメ「メガマウス」の保護の話題など、テレビや新聞で報道されることも多い有名な公園です。

波左間海中公園

そして実は同公園、マンボウと一緒にダイビングできたり、 世界でただひとつの海底神社が祀られていたりと、とてもユニークなダイビングスポットでもあるのです。

なかでも、いつも愛嬌いっぱいにダイバーを出迎えてくれる頼子は、おそらく世界で一番有名なコブダイとして、訪れる人々を癒しています。なぜ世界一有名かというと、同公園オーナーの荒川さんと頼子との交流の物語を、「Great Big Story」(CNN系)が動画制作し、同社のホームページやYouTube、facebookなどを通じて配信しているから。

このYouTubeだけで、なんと188万views超(2019年6月17日時点)も再生されているのです。そんな不思議な魅力いっぱいの波左間の海のなかを、少しのぞいてみませんか?

可愛い「頼子」も待ってる海底のテーマパークにようこそ

奥に見えるドームはエアステーション。マスクとレギュレータを外してくつろげる

港から数分ゆけば、波左間のメインポイント「高根」に到着。ガイドロープに沿って潜行開始です。海底についたかと思うと、荒川さんの姿を見つけた頼子がどこからともなく姿を現して、じゃれつきながら餌をおねだりします。

コブダイは、名前の通り頭に大きく盛り上がったコブが特徴の温帯に住む大型のベラの仲間で、メスからオスに性転換することが知られています。成長してオスになると、頭にコブができるのだとか。

餌をおねだりする頼子を優しくたしなめる荒川さん

荒川さんが傷ついて動けなくなっていたコブダイを頼子と名付けて保護して以来、約30年。付き合いの長さが偲ばれます。

世界で唯一、本物の海底神社

高さ4mもある大鳥居

頼子は世界一有名なコブダイ ですが、高嶺には「世界」が付くもうひとつの見どころがあります。潜行途中に見かけた大きな鳥居は、世界唯一の海底神社の「大鳥居」です。

サカキがお供えされたお社

水難事故・水難事件防止を祈願するために波左間からほど近くにある「洲崎神社」から分霊された分社で、本物の神社です。


小高い岩の上にはお社があり、多くのダイバーがダイビングの安全を祈願する姿が見られます。まるで竜宮城のように、キンギョハナダイなど、色鮮やかな魚が群れる人気の撮影スポットでもあります。

水中写真家/ドローンパイロット/ライター。1957年大阪生まれ、三重県在住。紙媒体退職後、スキューバ・ダイビング関連の情報を中心にFacebookやブログで海外向けに発信中。

“頼子”も待つ竜宮城へ。神秘的な海中世界、千葉県「波左間海中公園」
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