なぜ寿司も一緒に? 地元で中華そばとして愛される「和歌山ラーメン」の魅力
唯一無二の独自の味を貫く!山為食堂
創業は昭和28年という「山為食堂」は、“車庫前系”にも“井出系”にも属さない独自の味を守り続けてきた老舗の一つ。
看板メニューの「中華そば」はザラとした豚骨スープが特徴で丼の底に骨粉が溜まるほどの濃度があります。それでいて食べ終えた後に重たく感じないのは、素材に徹底的なこだわりを持っているからだと言います。
和歌山では珍しい太麺は少し硬さがあります。これが濃厚スープとの相性が良く、ズルズルっと勢いよくすすれば麺にスープが絡んで口の中で見事に調和。そしてチャーシューのとろける柔らかさも特徴です。
また、同店の魅力として料理の美味しさは言うまでもありませんが、ドラマのワンシーンに出て来そうな昭和の風情も見逃せません。店名に“食堂”とあるように、昔はメニューも多かったのだそう。現在の看板メニューは“中華そば”ですが“カレーうどん”も人気だとか。
- 山為食堂
- 和歌山県和歌山市福町12
- 073-422-9113
- 定休日:日曜/祝日
- 営業時間:11:00~17:00 ※スープがなくなり次第終了
和歌山市民のソウルフード!「グリーンコーナー」
和歌山の一般的な中華そばと少しタイプは異なりますが、和歌山でラーメンといえば市民のソウルフード「てんかけラーメン」も外せません。こちらは器一面に“天かす”にネギとワカメ、そして紅ショウガのシンプルな一杯。
見た目はコッテリしてそうですが、麺をつかんでズルズルっと食べたら意外とアッサリな口当たりに驚かされることでしょう。そして後口に心地よいコッテリ感が残ります。一度食べれば病みつきになること間違いなし。
同店の名は「グリーンコーナー」で安政元年より続くお茶屋「玉林園」が運営する歴史あるお店。店内ではラーメン以外にもカレーやソースかつ丼、明石焼きなど気軽に食べられます。
ちなみに、同店で販売している国産茶葉を100%使用したグリーンソフトは世界で最初に開発された“抹茶ソフトクリーム”としても有名です。
- グリーンコーナー 築地橋店
- 和歌山市舟津町1-1
- 073-424-5117
- 最寄り駅
- 料金
- 定休日:年中無休(1月1日~1月3日はお休み)
- 営業時間:11:00~22:00
- 「玉林園」ホームページ
見た目に騙されるな!「中華そば まるだい」
和歌山で食べられる“中華そば”の中にもいろいろありますが、極めて個性的なのが「中華そば まるだい」の「にんたま」。ネーミングの通り“ニンニク×たまご”の極太麺のラーメンです。
見た目はとってもシンプル、しかし破壊力はハンパない。舐めてかかると必ず後悔するので、注文する場合は覚悟が必要です。 まずニンニクのニオイがスゴイ。ラーメン1杯の中に40gも入っているのだとか。
その味は見た目では想像出来ないほど濃厚でコッテリ。さらにニンニク臭に包まれます。生卵も潰して混ぜて食べると口当たりはマイルドになりますが、次第に味は単調に感じてしまう場合も。そんな時は味変アイテム(にんたま専用トッピング・辛味噌・粉チーズ・バジル・ナンプラー)を追加注文すると良いでしょう。
- 中華そばまるだい
- 和歌山県和歌山市西浜3丁目7-58
- 073-447-3100
- 定休日:なし
- 営業時間:11:00~15:00/17:00~22:00/土日祝11:00~22:00
今回は“和歌山ラーメン”をテーマに市内で食べられるおすすめ店を幅広いジャンルで5店舗に絞って紹介しました。もちろん、他にも魅力的な店は数多くあるので、ぜひいろいろと食べ歩いてみてほしいです。
和歌山には人情味ある素朴な店が多いと思います。中華そばの味も基本的には素朴。混み合う時間帯を避け、お店の方と会話を楽しむのも旅の一興になることでしょう。
- image by:旅人間
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