まさに天国…本場フィンランドの「ムーミン」スポットはこんな感じ
日本人がイメージするフィンランド、最も有名なのは「ムーミン」ではないでしょうか。絵本やアニメなどでも放映されたムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンはフィンランド生まれで、ムーミンはフィンランド文化に欠かせない存在です。
その本場フィンランドには、ムーミンに関するスポットがいくつもあります。年齢問わず幅広く人気のムーミンの世界を、ぜひ一度は本場で体験してみてはいかがでしょうか。
ヘルシンキ中心部にある、ムーミンショップの旗艦店
まず紹介するのは、フィンランドの首都ヘルシンキにある「ムーミンショップ」です。ブランドショップなどが立ち並ぶ北エスプラナーディ通りに、ムーミンショップのフラッグシップストア(旗艦店)となる「ムーミンショップ・エスプラナーディ」が2023年11月にオープンしました。
この店のテーマは『ムーミン谷の夏まつり』で、ムーミン谷に大洪水がおしよせ、ムーミン一家は流れてきた一軒の家(劇場)に乗り移る、ムーミントロールやスナフキンらおなじみのキャラクターが登場する有名なエピソードで知られます。
ムーミンのマグカップや衣類、雑貨、インテリアなどのグッズが豊富にそろっています。グッズの購入はもちろん、店内でムーミンの世界観にどっぷり浸ることができ、ヘルシンキを訪れたならぜひ足を運びたい場所です。
なお、ヘルシンキ中心部にもう1店舗、「Moomin Shop Lasipalatsi」店もあります。ヘルシンキ中央駅からはこちらのほうが近いです。
- Moomin Shop Esplanadi
- Pohjoisesplanadi 2, Helsinki FINLAND
- 定休日:なし
- 営業時間:月曜~金曜9:00~20:00/土曜10:00~19:00/日曜10:00~18:00
- ホームページ
- Moomin Shop Lasipalatsi
- Mannerheimintie 22-24, 00100 Helsinki, FINLAND
- 定休日:なし
- 営業時間:月曜~土曜10:00~19:00/日曜12:00~16:00
- ホームページ
ヘルシンキ・ヴァンター空港のムーミンショップも見逃せない
ムーミンショップは、空港にもあります。しかも規模が大きいので、空港利用時にわざわざ訪れる価値が大いにあります。
ヘルシンキ・ヴァンター空港のリニューアルに合わせ、ムーミンショップも新しくなりました。特にシェンゲン協定加盟国エリアにフラッグシップストアがあり、店舗テーマは「ムーミン」シリーズで最後の作品となった『ムーミン谷への不思議な旅』からインスピレーションを受けて作られています。
『ムーミン谷への不思議な旅』は、毎日変わらない生活にうんざりしていたスサンナが突如手に入れた不思議な眼鏡をかけ、まったく違う世界に迷い込むストーリー。そして、トゥーティッキの気球に乗ってムーミン谷にたどり着き、ムーミン一家と仲間たちがパーティーを始めます。
入口のニョロニョロの群れはフォトスポットで、記念撮影する人多数。店内では、気球に乗るスサンナと仲間たちが頭上に見られます。
なお、非シェンゲンエリアにも、ムーミンショップがあり、日本へ戻る最後のムーミン買い物スポット。ただ、シェンゲンエリアのほうが大きいので、保安検査後の出国前、またはシェンゲン協定加盟国行きのフライト時に、ぜひ立ち寄ってみてください。
- Moomin Shop(シェンゲンエリア)
- 営業時間:5:00~21:00
- ホームページ
- Moomin Shop(非シェンゲンエリア)
- 営業時間:6:00~19:00
- ホームページ
フィンランド唯一の「ムーミンカフェ」は日本出発前に
ヴァンター空港でもう1つ、ムーミン好きにたまらないスポットが「ムーミンカフェ」です。以前はヘルシンキ中心部にもムーミンカフェがあったものの、すべて閉店。現在はヴァンター空港の非シェンゲンエリアのみです。
ここでもニョロニョロをはじめ、ムーミントロールやスナフキン、リトルミーたちのオブジェがお出迎え。店内でのんびりくつろぐことができ、テイクアウトにも対応しています。
店内のデザインや色合いなどが北欧の森林や湖などを連想させ、居心地いい空間。日本へ出発する前に一息つく場所としておすすめです。ムーミンのクッキーやキャンディー、紅茶などもお土産として購入できます。
- Moomin Coffee Helsinki Vantaa Airport(非シェンゲンエリア)
- 営業時間:11:00~17:00
- ホームページ
世界で唯一「ムーミン美術館」はムーミンファンの聖地
世界で唯一というムーミンに関するコレクションが一堂に集まる「ムーミン美術館」が、フィンランド第2の都市タンペレにあります。2021年に常設展がリニューアルされました。
作者トーベ・ヤンソンが寄贈した約2,000点のコレクションを所蔵し、物語の名シーンを再現した立体作品、また貴重な原画などを数多く展示しています。
場所は、ヘルシンキ中央駅から鉄道で約1時間半のタンペレ駅から、徒歩10分ほど。館内は2フロアで、1階は『ムーミン谷の彗星』『たのしいムーミン一家』など3作品を紹介し、立体作品に設置されたボタンを押すと物語の朗読をそれぞれ聞くことができます。フィンランド語や英語、そして日本語もあります。
そして、地下1階は『ムーミンパパ海へいく』『ムーミン谷の夏まつり』など9作品のコーナー。特に、フロア中央にあるムーミンやしきは圧巻で、細かい部分まで再現されたムーミンたちの生活ぶりは必見です。フロアのいたるところに椅子やソファなどもあり、のんびり見学できるのも良い点。
外には、ムーミンに関する書籍(日本語版含む)が閲覧できるライブラリー、さまざまなムーミンのグッズなど販売するミュージアムショップもあります。ムーミンの世界にどっぷりと浸った後だと、グッズを思わずあれこれ買ってしまうかもしれません。
- The Moomin Museum
- Tampere-talo, Yliopistonkatu 55, 33100 Tampere, FINLAND
- 入館料:大人14.50ユーロ/7~17歳・学生・年金受給者・失業者7ユーロ/7歳未満無料/ファミリーチケット(大人2名、子ども2~4名)29ユーロ ※入館無料デーあり
- 閉館日:月曜/特別休館日や早期閉館日あり
- 開館時間:火曜~金曜10:00~18:00/土日10:00~17:00
- ホームページ
ムーミンファン憧れの「ムーミンワールド」は本場ならではの魅力満載
本場フィンランドにあるムーミンのテーマパークが「ムーミンワールド」です。開園が、夏の約3カ月と冬の1週間のみ。ムーミンファンにとってそのレア度もあり、聖地のさらに聖地と言えます。
ムーミンワールドは、ヘルシンキから鉄道とバスを乗り継ぎ、合わせて3時間ほどのナーンタリという町にあります。カイロ島という小さな島がまるごとテーマパークで、ムーミンのキャラクターたちが出迎えてくれ、内部が見学できる大きなムーミンハウスも名所となっています。
この島中に、作品に登場する水遊び場がそのままあったり、スナフキンのテントがあったり、スポットがいたるところに点在しています。そして、イベントショー、レストラン・カフェやショップなどももちろんあり、1日じゅう滞在して楽しめます。
- Moomin World
- Kaivokatu 5, 21101 Naantali, FINLAND
- 入場料:1日券39ユーロ/2日券45ユーロ/シーズンパス99ユーロ/ファミリーチケット(3名)111ユーロ(4名)148ユーロ(5名)185ユーロ ※オンライン価格、入口購入だと割高
- 定休日:8月19日~6月10日 ※2024年の場合。冬季に1週間ほど営業あり。
- 営業時間:11:00~17:00(6月11~30日、8月1~18日)/10:00~17:30(7月1~31日)
- ホームページ
日常品にあふれるムーミン、フィンエアーでムーミン作品鑑賞も
ムーミンのグッズは、ぬいぐるみや雑貨などだけではありません。例えば、フィンランドのスーパーマーケットへ行くと、ムーミンが商品パッケージのジュース、クッキー、チョコレート、お菓子などがたくさん並んでいます。ムーミンだとフィンランドらしいお土産になるので、まとめ買いに最適です。
また、フィンエアーの機内では、ムーミンの作品が観られます。短距離線では機内のモニターで、日本線を含む長距離線だと個人用モニターで、改めてムーミンの作品をじっくり観る良い機会になるでしょう。
テーマパークや博物館、グッズショップやカフェ、さらに、日常品まで。フィンランドを訪れると、絵本やアニメだけでなく、あらゆる場でムーミンを見かけます。ムーミンファンにとって、まさに天国。ムーミンの世界に浸れるのは間違いなく、本場のフィンランドです。
- image by:シカマアキ
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