日本の伝統文化を体験する旅へ。心地よい秋シーズンに行く「人気秋祭り」ランキング
涼しい風が心地よい秋の到来。この季節は、日本全国で伝統的な祭事が盛大に開催され、多くの観光客で賑わいます。
出会い・恋愛マッチングサービス「ハッピーメール」が成人男女200人を対象に実施した「秋祭り」に関するアンケート調査によると、秋の祭事について半数以上の人が好意的な印象を持っていることが明らかになりました。また、参加意向についても約半数が前向きな姿勢を示しています。
そこで今回は、秋祭り人気ランキングとその魅力、楽しむためのポイントを詳しく解説します。秋の旅行先選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
秋祭りは多くの日本人に愛されている

調査データによれば、秋の伝統行事に対して約6割が「好き」と回答し、「普通」を含めると9割を超える人々が肯定的な印象を持っていることがわかりました。
確かに混雑や騒音といった側面もありますが、それを上回る魅力があるのが日本の伝統祭事ではないでしょうか。非日常的な体験や地域文化との触れ合いは、多くの人々を惹きつける要素となっているのでしょう。

実際の参加予定については、「行く」と「行かない」がほぼ同数という結果になりました。
伝統的な祭事の多くは農村地域で開催される傾向があり、都市部に住む人々にとってはアクセスの課題があります。興味はあっても、距離や交通手段の制約から参加を見送る人も少なくないようです。
全国の秋祭り人気ランキングTOP5
成人男女200人に「行ってみたい秋祭り」を尋ねたところ、個性豊かな伝統行事が上位にランクインしました。秋祭りは開催地域によってさまざまな特徴があり、「今年はどこに行こうか」と悩む人も多いはず。
ここでは、上位5位にランクインした秋祭りについて、それぞれの魅力を詳しく紹介します。
第5位 川越まつり/埼玉県

ユネスコ無形文化遺産に登録された埼玉県の伝統行事「川越まつり」が第5位にランクインしました。
10月第3週末の2日間で開催されるこの祭りは、370年を超える歴史を誇り、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
豪華で迫力ある江戸系川越型山車が蔵造りの街並みを巡る光景は圧巻です。また、山車同士がすれ違う際に繰り広げられる囃子や踊りの競演「曳っかわせ」は必見。多数の露店が軒を連ねる屋台エリアも設置され、食の楽しみも充実しています。
- 川越まつり
- 川越
- 毎年10月第3土曜/日曜
- 公式サイト
第4位 長崎くんち/長崎県

長崎の代表的な秋の神事「長崎くんち」が第4位という結果に。
10月初旬の3日間にわたって開催されるこの祭事は、17世紀から続く390年以上の歴史を持ちます。国の重要無形民俗文化財に指定された奉納舞踊が最大の見どころです。
市内を巡りながら披露される演目や、伝統的な神事など、3日間で多彩なプログラムが用意されています。充実した時間を過ごすには、事前にスケジュールを確認しておくようにしましょう。
- 長崎くんち
- 095-822-0111(長崎伝統芸能振興会)
- 毎年10月7日〜9日
- 公式サイト
第3位 時代祭/京都府

京都を代表する三大祭のひとつ「時代祭」が第3位にランクインしました。
毎年10月下旬に催されるこの行事は、明治期に平安遷都の記念として創始されました。見どころは、各時代の装束を纏った約2,000名による歴史絵巻のような行列です。
明治から平安時代まで時を遡る約2時間の行列は、まさに動く歴史博物館。無料で沿道から観覧できますが、より良い位置で鑑賞したい方には有料席の利用をおすすめします。
- 時代祭
- 10月22日
- 京都観光オフィシャルサイト
第2位 東京よさこい/東京都

都内で開催される大規模な踊りの催し「東京よさこい」が第2位にランクイン。
池袋エリアで10月に実施されるこのイベントには、全国から100を超えるチームが集結し、約5,000名のダンサーが参加します。各チームが創意工夫を凝らした演舞を披露し、会場全体が熱気に包まれます。
特筆すべきは観客参加型の「総踊り」で、プロと一般参加者が一緒になって踊る一体感は格別です。首都圏で気軽に参加できる点も、高評価の理由でしょう。
- 東京よさこい
- 03-3986-7915(ふくろ祭り協議会)
- 池袋
- 2025年10月11日(土)12日(日)
- 公式サイト
第1位 岸和田だんじり祭/大阪府

そして最も人気が高かったのは、大阪府岸和田市の伝統行事「岸和田だんじり祭」です。
9月と10月に開催されるこの祭事は、江戸中期から続く300年超の歴史を誇ります。豊作を祈る神事として始まり、現在では大阪を代表する秋の風物詩となっています。
最大の特徴は、重量のある山車を猛スピードで曳き、直角に方向転換する「やりまわし」と呼ばれる技です。その迫力と緊張感は観る者を圧倒します。
夜間には提灯で装飾された山車が幻想的な雰囲気を醸し出し、昼夜で異なる表情を楽しめるのも魅力です。
- 岸和田だんじり祭
- 072-423-2121(代表)
- 9月/10月
- 公式サイト
秋の伝統行事を満喫する3つの方法

秋祭りの1番の魅力を聞いた調査では、秋の祭事の魅力として「食の楽しみ」「文化体験」「伝統的な催事の観覧」が上位に挙がりました。ここでは、それぞれの楽しみ方を詳しく解説します。
地域ならではの味覚を楽しむ
全国の伝統行事では、定番の露店メニューに加え、その土地特有の料理に出会えるチャンスがあります。
地方の祭事では、地元の秋の食材を使った郷土料理を提供する店も多く、旅の醍醐味のひとつと言えるでしょう。グループで訪れた際は、複数の店舗で少しずつ購入し、シェアしながら楽しむスタイルがおすすめです。
地域文化との触れ合い
地域に根ざした伝統行事は、その土地固有の文化や習俗を体感できる貴重な機会です。
伝統的な儀式や郷土芸能に注目することで、より深い体験が得られます。装飾品の細部や使用される楽器の違いなど、地域ごとの特色を観察するのも興味深いでしょう。地元の方々との交流も、祭事の楽しみのひとつです。
伝統的な巡行を観賞する
神輿や山車の巡行は、秋の祭事における最大の見どころのひとつです。
神輿は神社の神様が移動される神聖な道具で、担ぎ手によって運ばれます。一方、山車は車輪付きで引き綱で牽引され、人が乗って文化を披露します。
細部まで観察すると、音楽や踊りだけでなく、装飾や彫刻の芸術性にも気づくはずです。地域ごとに異なる様式を見比べるのも楽しみ方のひとつでしょう。

全国で催される秋の伝統行事は、食文化、地域との交流、伝統芸能の鑑賞など、多様な楽しみ方ができる魅力的なイベントです。
それぞれの祭事には、長年培われた独自の文化があり、現地でしか味わえない特別な時間が待っています。最大限楽しむためには、見どころのリサーチ、スケジュールの確認、アクセス方法の事前確認が重要です。
この記事を参考に、ぜひ秋の旅行計画に伝統行事を組み込んでみてください。心地よい気候の中で、日本の伝統文化と地域の温かさに触れる、忘れられない体験となるでしょう。
- source:ハッピーメール(via PR TIMES)
- 写真提供:(一社)埼玉県物産観光協会 ※複製・再転載禁止
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