在住経験者がこっそり教える、チェコの本当に美味しいお菓子5選
ヨーロッパの中央に位置するチェコ。チェコのお菓子といっても、すぐにイメージできるものは少ないかもしれませんね。しかし、チェコ人はとても料理上手。おやつとしてササっと作るようなお菓子だけでなく、お店で販売しているようなレベルのお菓子を作ったりする人も多いんです。
そこで今回は、チェコ在住経験のある筆者が、チェコの家庭的なお菓子や街角などでも買えるお菓子、気軽に食べることができるおすすめお菓子をご紹介していきます。
目次
Babovka(バーボフカ)
チェコの家庭の定番のケーキとも言えるお菓子「バーボフカ」は、クグロフ型を使ったシンプルな焼き菓子です。ココアを生地に混ぜて焼き上げられるものが一般的に多く、マーブル模様が見た目にも美しく美味しいケーキです。
また、クルミやドライフルーツ、マークと呼ばれるケシの実が入っていたり、チョコレートがかかったものなどもあります。アレンジし放題なので家庭によってレシピはさまざまで、チェコの家庭の味といえるお菓子です。
Kobliha(コブリハ)
「コブリハ」は、なかにジャムやチョコレートが入っているドーナツのような菓子パンです。ジャムの種類もさまざまで、一口食べるとあふれ出してくるジャムと、周りのホワホワした柔らかいパンの食感がたまりません。
一般家庭でも作りますが、チェコのどのスーパーにも売っているくらいなので、チェコ人にとっても馴染み深くよく食べられているお菓子です。また、お値段もリーズナブル。日本円で50円弱くらいなので、チェコのスーパーに行ったらまずは探して試してほしい菓子です。
Trdelnik(トルデルニーク)
チェコの観光地でよく見かけるお菓子「トルデルニーク」は、棒に生地をクルクルと巻いた後に焼き上げ、砂糖やシナモンなどがまぶされた甘くて美味しい丸い筒形の焼き菓子です。
筒形ですが、なかにはチョコレートやアイスなどが入っているものもあります。チェコ人も大好きなお菓子なので、お祭りなどの開催時には屋台が出るほど。いつも大行列になります。ボリュームのあるサイズですが、ペロリと食べられる美味しさです。
Vetrnik(ヴェトルニーク)
チェコ語で「風車」を意味する「Vetrnik」は、チェコのシュークリームのことをさします。上にはキャラメルソースがかかっており、日本のシュークリームよりだいぶ甘く、シューは少し固め。その甘さから、1つ食べると満足感でいっぱいになるお菓子です。
チェコにはcukrarna(ツクラールナ)という甘いお菓子のお店があり、ショーケースにはヴェトルニークなど、甘いお菓子がたくさん並んでいます。ツクラールナでコーヒーとヴェトルニークを一緒に味わってもOKですが、持ち帰りもできますよ。
Cukrovi(ツクロヴィー)
クリスマスシーズン、チェコのお母さんたちは大忙し。というのも、チェコではクリスマスにケーキを食べる習慣はなく、「Cukrovi」というクッキーを食べる習慣があるのです。
クリスマスがやってくる12月に入ると、クリスマス用のクッキーを大量に焼き上げる日々が始まるので、12月のチェコは「クッキー作り月間」といえるようなシーズンなのです。
クッキーといっても1種類ではなく、家庭によっては何種類、何十種類も焼いたりします。クッキーについての会話に出てくるのもキロ単位だったりするので、小麦粉やバターの消費量に驚いてしまうほど。
また、家庭によってレシピも異なるので、そのレシピは何十種類も何百種類もあるともいわれています。定番はジャムが挟まったリネツケーや、三日月形のロフリチュキ。
クリスマスシーズンのみ楽しめるクッキーともいえますが、12月にはスーパーやカフェなどでもCukroviが販売されるので、12月にチェコに来る場合はぜひチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介したチェコのお菓子は、チェコ在住経験がある日本人の私も大好きなお菓子ばかりです。少々甘さが強いお菓子もありますが、チェコ人は甘いお菓子が大好き。
甘いものを目の前に幸せそうな表情になるのは、万国共通。ぜひチェコに来る時には、ご紹介したチェコの美味しいお菓子を探して味わってみてくださいね。
- image by:Haru
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。