世界一長い&短い飛行機のフライトは?路線・空港に関するトリビア
新型コロナウイルス感染症の影響でなかなか海外旅行に出られない時代が続いています。「そういえば飛行機に最近乗っていない」と感じる人も多いのではないでしょうか。
旅行の移動手段として飛行機は象徴的な存在ですし、海外旅行の気分を高めてくれる存在でもあります。
そこで今回は縁遠くなってしまった飛行機のフライトや空港に関するトリビアをご紹介していきます。知らなかった空の旅の情報がいっぱい出てきますので、クイズ感覚で楽しんでみてくださいね。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
世界で「最も忙しい路線」はどこ?
最初は世界の国際線で「最も忙しい路線」の話から。忙しい路線とは、行き来する飛行機の座席数の合計で比較して、最も人の往来が活発な路線を意味します。いわば「ドル箱」路線ともいわれるルートですね。
ちょっとしたクイズですが、世界で最も忙しい路線といえば、どこだと思いますか?
筆者の予想では、世界一の経済大国であり人口も約3億3,006万人が暮らしているアメリカがひとつの拠点になっているように思えます。そのアメリカからどこかの国へ飛んでいく飛行機のイメージがありますが、どうでしょうか。
アメリカの中心部といえばやはり東海岸。例えば、ニューヨークの「ジョン・F・ケネディ国際空港」から大西洋を渡ってヨーロッパの大都市へ行く便か、あるいは極めて深い関係にあるカナダ東部の大都市へ飛ぶ便が候補として思い浮かびます。
しかしカナダ東部にはトロントやモントリオールなどの大都市はあるものの、アメリカ東海岸にあるニューヨークなどと規模で比べると街が小さすぎます。やはり大西洋を渡ったロンドンやパリへ向かう便でしょうか。
ここまで書いて申し訳ありませんが、世界最大のデジタル航空情報会社OAGの資料『BUSIEST ROUTES 2020』を調べると、筆者の予想は全くの見込み違いだと分かります。
ニューヨークの「ジョン・F・ケネディ国際空港」からロンドンの「ヒースロー空港」は、世界で最も忙しい路線ランキングのトップ10に入っていますが、それでも8位。それ以外は全て、東アジア・東南アジアのフライト路線だと分かります。
最も忙しい路線:香港国際空港〜台湾桃園国際空港
中心地は「香港国際空港」。世界で最も忙しい路線は、その香港国際空港〜台湾桃園国際空港(台湾)を結んでいます。距離的には約811kmと、ほぼ東京〜広島間と同じですが、この海峡の上を年間796万5,538シート分の飛行機が就航しているみたいですね。
そのほかには「香港〜上海(中国)」や「香港〜ソウル仁川(韓国)」、「香港〜マニラ(フィリピン)」がトップ10入りを果たしています。次いでマレーシアのクアラルンプール、シンガポール、インドネシアのジャカルタ、タイのバンコク、フィリピンのマニラなど東南アジアの首都同士を結ぶフライト路線が世界のトップを独占しています。
むしろトップ10に入った欧米の路線は先ほどのニューヨーク〜ロンドンのみ。東南アジア・東アジアの熱気が感じられる結果になりました。
日本で最も忙しい路線:新千歳空港(北海道)〜羽田空港(東京)
ちなみに日本で最も忙しい路線(国内線)は東京〜大阪ではありません。実は新千歳空港(北海道)〜羽田空港(東京)で、次が福岡空港〜羽田空港です。
例えばクアラルンプールとシンガポールの距離よりも大阪と東京は地理的に遠いのですが、両首都のあるマレー半島と違って世界に誇る新幹線が東京〜大阪間には存在しています。国内の二大都市の移動は結局、皆さん新幹線で移動してしまうのかもしれませんね。