【絶景】「あなたの夢は?」の問いに答えられなかった水中写真家の思い
一日一日を過ごす中で、忘れかけていた考えや思いがきっとあるはず。何の変哲もない日々だと、忘れていたことすら気づけないかもしれません。
海の絶景をカメラに収める水中写真家・鍵井靖章さんは、ご自身の展示会などを通してさまざまな思いに気づくことができたのだそう。素敵な写真と共にその時の心境を語っています。
自分の夢、すぐに言えないなんてカッコ悪い
展示会初日。ギャラリーに行ってみると大きなクレーン車がいて、大きな騒音を立てながら作業をしている。聞くと17時まで作業が続くとのこと。
すぐにどうにしてくれないか?と言いに行き、担当者をギャラリーまで来てもらい、このままだと作業期間中は展示会をクローズしたいとの旨を伝えた。
写真展、展示会、講演会。時間を作って来てくれる人のために作品や内容がともなっていることはもちろん、まずは環境を整えたいという気持ちが私は強い。
結局、展示会開催中は工事をしないことになった。
日本人にならずに伝えたいことは伝えた。本当によかった。
地元・川西阪急で開催した大きな展示。
個展ほどずっと来場者と話しているわけではないけれど、個展とはまた違って、それほど私を知らない人も来てくれる。または、故郷・川西に開催しているので、私を間接的に知っている人に出会えるから面白い。
1日7時間の滞在はなかなかしんどかったけど、それでも、やっぱり人との出会いが楽しい。
そして、無事に川西阪急での展示会が終わりました。
最後、展示の撤去をしたのですが、もう次の展示の設営が始まるとのことで、バタバタと全てを終えた感じ。なんだか慌ただしくて、大切なことを感じることなく終えた感じですね。
メールやメッセージなどをもらっている方に返信する気力もなく、次の日の朝を迎えました。
そう、先日のギャラリートークで「鍵井さんの今後の夢はなんですか?」と聞かれて、答えることができず。
夢をすぐに言えないなんてカッコ悪いな…と反省。今後の夢を見つけます!考えます!
2023年9月19日(火)からwedgeで開催される写真展、「Blue+」の最後の撤収をお手伝いできないので、100名弱の返却パネルに貼る宛名書きをした。
3時間以上かかったし字も汚いけど、一人一人のことを思い浮かべながら参加してくれた感謝の気持ちを新たにした。
無駄なことなんて本当にないのですね。
腱鞘炎になるか?と思ったけどやってよかった。
ひと月ぶりに鎌倉に戻った日。
まずは植木に水やり。随分と我慢させていたと思う。
気がつくと寝ていて、虫の音が部屋まで届く。改めてこの土地の良さを知る。朝夕は海渡る風のお陰で冷房も要らず。
さて、ここにいるのはきっと二日間。充実した時間を過ごそう。
- image by:鍵井靖章
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