かつて「地図から消された島」が大人気。伝説のうさぎ島「大久野島」を訪ねて
さて、レンタサイクルは「休暇村 大久野島」で貸し出されています。
まずはフロントで手続きし、乗りたい車種を選びます。フロントの方に尋ねると「島の北部は急な坂道になっているので、電動アシスト付き自転車の方がオススメ」とのこと。ラジャ!
ちなみにフツーの自転車や子ども用自転車もレンタル可能です。電動アシスト付き自転車は2時間800円、預り金1000円(自転車返却時に返金)。あと、2時間ごとに料金が発生するシステム。島は一周約3kmの外周路が整備され、時計回りで走行するのがお約束。
ホテルから島の西側の海沿いからスタートします。道は舗装されているし、車も通らないからスイスイと走行が快適。クルマとヒトであふれる東京ではまずありえない乗り心地~。
そして、北上すると急な坂道、出現。あれまーと、ビビってしまったけど、そう、この自転車は電動アシスト付き!アシストしてもらった途端、坂も涼しい顔して上っていくではありませんか。(実は私、今回初めて電動アシスト付き自転車にのりました)
おやおや。ひと気のいない場所にもウサギがいるー。レンタサイクルにも興味があるのか寄ってくるわ、くるわ。
レンタサイクルで西海岸から北上すると、砲台をはじめとする、廃墟となったいくつかの軍事施設を見ることができます。
陸軍兵器の毒ガス工場が設置されていたのは1929年で1945年まで。そのため、大久野島は地図から消されていた過去があります。
島にある「毒ガス資料館」には、毒ガスを製造していた当時の道具や衣料品など、歴史を語る資料が展示されています。
島内を自転車でただ走って一周するだけなら2時間もかかりませんが、立ち止まってうさぎと戯れたり、廃墟となった軍事施設を見学すると、レンタサイクルで2時間というコースがちょうどよいかもしれません。
南側の丘に建っているのは、大久野島灯台。
実はこの灯台。日本財団が今年から始めた「海と日本プロジェクト」の趣旨に賛同した日本ロマンチスト協会より「恋する灯台」の1つに選ばれたそう。しかし、立ち入り禁止って!
個人的には大久野島灯台の先にある、「夕日の丘」の方が数倍ロマンチックと感じますので、島に行かれた方はぜひ「夕日の丘」で瀬戸内海の絶景をその眼で受け止めていただきたいと思います。私が訪れた時は、ちょうどカップルがここで佇んでいらっしゃいました。
さて、レンタサイクルを返す時間になったので、休暇村方面へ向かいます。
自転車を戻すと、休暇村施設にあるお土産屋さん脇のうさんちゅカフェで「ウサギのはなくソフト」という素敵な!?ネーミングのソフトクリームをいただくことに。
これは地元竹原のキャンベルぶどうを使ったソフトで、”ウサギのはなくそ”は外がカリッとして、中は空洞になったチョコレート。
心地よく疲れたカラダに染みわたる甘味って幸せ~。
今回は入浴しませんでしたが、休暇村には「ラドン温泉」も湧いています。宿泊客だけでなく、キャンプする人たちやビジター利用も可能です。うさぎと遊んだ後はここで湯浴みするのも良いですね。
さて、うさぎの島ブームはいつまで続くでしょうか。ブームは過ぎ去っても、うさぎたちが平和に暮らしていくことを願います!
- image by:御田けいこ
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。