外国人がUSJと間違えてしまう、大阪の派手すぎる「ゴミ処理場」
24時間365日、大阪市民の生活を守るごみ処理施設
この舞洲工場では、大きく2種類のごみ処理施設が用意されています。
一つは、可燃ごみを燃やす「焼却設備」と、もう一つは、破砕機で粗大ごみを処理する「粗大ごみ処理設備」です。
焼却施設の処理能力は1日で900トンとのこと。ひとりが1日に出すごみの量が平均1キロということなので、ここでは、1日に90万人分ものごみを処理している計算になります。
焼却炉では、中を覗くことはできませんが、1,000度もの温度でごみが焼却されているそうです。そして、単に燃やしているだけではなく、エコロジーの観点から、焼却により発生する蒸気を利用し、工場内で必要な電力をまかなえるように蒸気タービン発電機が採用されています。
また、有害となる燃焼ガスは、調温塔で降温された後、ろ過式集じん器とガス洗浄塔などを通過し、きれいな排気ガスとして煙突から大気に放出されています。
約1時間半の工場見学を終えて、まさに舞洲工場は、フンデルトヴァッサー氏が目指した、技術・エコロジー・芸術の融和を体現しているごみ処理施設でした。
普段の生活で何気なく捨てているごみですが、このように人々の手や技術によって、環境へ配慮されながら処理されていることに、あらためて気づくことができました。
ちなみに、フンデルトヴァッサー氏のファンも多く訪れるというこの舞洲工場は、海外からの訪問者も多く、2001年の稼働開始以降、2014年に工場見学者数が合計20万人を突破したそうです。これからも、一味違った大阪の名所として人気スポットになりそうですね。
大阪にお住いの皆さんもぜひ一度、舞洲工場へ見学に行かれてはいかがですか。間近で見る圧倒的な存在感の外観に驚くことはもちろん、工場内も、スタッフの方が親切丁寧に案内してくださるので、楽しく新たな発見や気づきに出会うことができると思います。
大阪市環境局・舞洲工場
住所 :大阪府大阪市此花区北港白津1-2-48
電話 :06-6463-4153
時間 :工場見学は、10時・13時・15時から約1時間半(10日前までに要予約)
休業日:日曜、祝日、点検期間
入場料:無料
公式サイト
- 取材・文/バンビー
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