犬猫の殺処分ゼロへ、各自治体の「ユニークな訴え」が徐々に効果
「制度」により「殺処分ゼロ」の基礎を築く
このほかにも、自治体ごとに「制度」を設けるとこにより、飼い主に自覚をもってもらい、捨て犬捨て猫を減らし、「殺処分ゼロ」を根本から目指す取り組みも行われています。
福岡市は「犬猫の殺処分ゼロ」に向け、来春である平成30年度から、市独自の基準をクリアしたペットショップなど犬猫販売事業者の優良認定制度を始めます。福岡市内の殺処分は減少傾向にある一方、捨て猫捨て犬が後を絶たない現状を解決するために、認定店舗を通じて飼い主に自覚を持ってもらうことが狙いです。
また、沖縄県・うるま市の沖縄5島では、「公益財団法人どうぶつ基金」の主催により、350匹に無料の猫の不妊手術を実施。
猫が多い島として知られる伊計島、宮城島、平安座島、浜比嘉島、藪地島の5島では、ネコの増えすぎによる糞尿や鳴き声が問題になっていましたが、殺処分を必要としない、不妊手術を行うことで、「ネコも人も幸せに共存する島」としての一歩を踏み出しました。
また、先日より、沖縄県の北谷町と那覇市では、「自販機でゴクッと募金」という取り組みをスタートし、自販機を設置。売り上げの一部はペットリボン基金に募金されるという仕組みです。犬や猫を引き取り保護や避妊手術を行う愛護団体に寄付されます。
わんニャンざんまいの広場 : 【沖縄】犬猫の殺処分ゼロへ、命守る自販機「自販機でゴクッと募金」 売り上げの一部を寄付 https://t.co/AVwAN0g4vU pic.twitter.com/uWgvgMRap5
— わんニャンざんまい (@wan_nyan_zanmai) 2017年11月24日
望まない妊娠を避ける「不妊手術」を行うことも、重要な手立てです。捨てなければならないような状況に追い込まれる前に、生まれないように処置を施すこともひとつの手立てではないかと思います。
特に猫は繁殖力が高いうえ、家や外を行き来する飼い猫も多く、野良猫と接触する機会もあり、妊娠しやすい環境となってしまいます。
全国のほぼすべての自治体で、「猫の不妊手術」に対して助成金制度が設けられています。不妊手術の一部(数千円~半額など)について補助を受けることが出来ます。
また、自治体によっては飼い猫だけではなく野良猫の不妊手術も助成を受けることが出来ます。
もし不妊手術について費用面で悩んでいるようでしたら、ぜひお住いの自治体のホームページなどを検索したり、電話で問い合わせてみてはいかがでしょうか?