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観光客のほとんどが知らない。冬の京都の風物詩「大根焚き」とは?

おもしろい京都案内
2017/12/08

師走に入り、まさに冬本番を迎えた日本列島。そんな身も心も震えるような寒さを優しく癒やしてくれる「京都の冬の風物詩」、ご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『おもしろい京都案内』では著者の英学(はなぶさ がく)さんが、観光客にはあまり知られていない「大根焚き」が楽しめるお寺を紹介しています。

 

大根焚き

京都の12月の風物詩の一つで観光客にはあまり知られていないのが大根焚きです。「だいこんたき」ではなく「だいこだき」と言います。京都のお寺では体が冷える冬に大根焚きが行われます。由来はお寺によって様々ですが、大量の大根を煮て参拝者に振舞うのは共通しています。

大根は古くは古事記に登場し、その昔から心身の解毒作用や中風や諸病除けに効くとされる食べ物だったようです。

大根焚きが行われると、京都に冬が到来したと思う方は京都に住んだことがある方ではないでしょうか。だいたい、12月に行われますが1月や2月に行われる所もあります。

大根を煮たものを食べると、諸病除けや中風にならないという御利益があります。温かい大根を食べて、風邪など引かずに寒い冬を乗り切ろうという昔の人の想いが感じられる行事です。今回は、京都の大根焚きが楽しめるお寺を紹介します。

由来

大根焚きは元々お釈迦様が悟りを開いたことを喜び感謝する行事でした。しかし時代を経るとお釈迦様が悟りを開いた12月8日頃に大根焚きを仏前に供え、参拝者に振る舞う行事に変わっていったようです。別の由緒で行われている寺院もあります。

大きな鍋で大根を油揚げとともに醤油で煮込んだ大根焚きはお出汁が効いていて優しい味がします。大根の味付けは、お寺によって違います。各お寺の味を食べ比べるのも楽しいのではないでしょうか。好みの味を、是非探してみて下さい。

それでは、開催日が早い順にご紹介します。

千本釈迦堂

千本釈迦堂では、毎年12月7日と8日に大根焚きが行われます。加持祈祷した梵字が書かれた大根を使っているのが特徴です。大根焚きは1,000円です。

千本釈迦堂の大根炊きは京都の冬の風物詩となっています。おかめでも有名なお寺ですよね! 全国のおかめ信仰の発祥の地でもあります。

大根焚きの始まりは、鎌倉時代まで遡ります。茲禅上人が、大根の切り口に梵字を書いて魔除けにしました。それが千本釈迦堂の大根焚きのルーツです。今でも、大根に梵字が書かれています。

大根炊きの中で特に有名なのが千本釈迦堂です。京都の大根焚きと言えば、千本釈迦堂を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

時間は10時から16時までです。加持祈祷されて梵字が書かれた大根を巨大な釜で煮込んだものが接待されます。千本釈迦堂では、太く切られた煮込まれた大根が3つに油揚げがのっています。

私が以前訪れた時は、境内にはたくさんの参拝者がいました。

了徳寺

了徳寺は京都市右京区にあり、別名「鳴滝の了徳寺」の大根焚きの起源は、浄土真宗の開祖・親鸞が了徳寺を訪れた時まで遡ります。親鸞聖人が了徳寺を訪れた際に村人たちに教えを説きました。村人は親鸞聖人にお礼として炊いた塩味の大根でもてなしました。親鸞聖人はすすきの穂を筆代わりに名号を書き、それ以来すすきの名号を徳として報恩講が行われるようになりました。

今年の開催は毎年12月9日と10日の2日間です。時間は、9時から16時まで。3,000本の大根が炊き上げられ、参拝者に振る舞われます。使用される大根は、亀岡市篠町でつくられた青くび大根です。

大根志納券1,000円を購入し、堂内で拝礼した後、白エプロン姿の人に志納券を渡して下さい。巨大に輪切りにされたホクホクの大根に揚げどうふが一枚添えられています。大根の味は薄めの醤油ベースです。柔らかく甘味がありとても美味しいです。

他に1,600円の券も販売していて、メインは大根焚きなのですが、かやく御飯大根の葉のおしたしたくわんが付きます。お腹空かせて是非こちらも食べてみて下さい。

『おもしろい京都案内』
著者/英学(はなぶさ がく)
毎年5,000万人以上の観光客が訪れる京都の魅力を紹介。特にガイドブックには載っていない京都の意外な素顔、魅力を発信しています。京都検定合格を目指している方、京都ファン必見! 京都人も知らない京都の魅力を沢山お伝えしていきます。

観光客のほとんどが知らない。冬の京都の風物詩「大根焚き」とは?
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