「ガンジス河でバタフライ」著者が教える、〝ひとり旅〟にオススメの場所
いつかやってみたいとは思っているけど、なかなか一歩を踏み出せないのが、ひとり旅。家族や友人と行くのは違って、「ひとり旅」は、勇気がいるもの。でも、ひとり旅だからこそできる体験や出会いがあるはず。
そこで今回は”一人旅のバイブル”として多くの人に読まれ続けているベストセラー本『ガンジス河でバタフライ』の著者であり、これまで65カ国を訪れた、旅人・エッセイストのたかのてるこさんに、「一人旅経験者」と「一人旅デビュー」におすすめの国をそれぞれ教えていただきました。旅の達人の”旅の極意”がたくさんつまっていますよ。
自分の夢を叶えてくれる〝魔法のランプ〟のような「ひとり旅」
「ひとり旅」は私にとって、「そのときどき夢を叶えてくれる”魔法のランプ“」のような存在です。日常という長期スパンでは、なかなか叶わない夢も、短期決戦の旅先では、目的に対して気持ちがまっしぐらだから、そのとき「自分が欲しているもの」が、自分の体を動かすだけでゲットできます。これぞ、旅の醍醐味!
この世で一番おっかない国だと思っていたインドを旅して、ガンジス河でバタフライするというアホな夢を叶えたり、「ダライ・ラマ」と「仏教の輪廻転生」に興味を抱いて旅したチベット文化圏(ラダック)では、“前世を覚えている少女”と出会い、未知の世界に触れることができたり、旅はそのときどきの自分の夢を叶えてくれました。
そう、ひとり旅は「自分を映し出す鏡」。どこを旅して、何をするかに、そのときの自分自身が反映されます。そして、ツアーや友だちと行く旅行とは違い、予定に縛られないひとり旅だからこそ、出会いが薄まらず、ひとつひとつの出会いが濃ゆい。「ひとり」で旅立っても、決して「独り」にはならないのが、『ひとり旅の醍醐味』です。
とにかく、何をどう選ぶかによって、どんな人に出会えるかが全く違ってきます。北に向かうか、夜行列車に揺られてみるか。全部、自分で判断して決めているうちに、「自分の人生は、自分でクリエイトしていたんだ!」という感覚が蘇ってきます。ひとり旅に出ると、「自分が人生の主役だったこと」を思い出せること間違いナシ。
望みさえすれば、世界はいつでも両手を広げてウエルカムして、自分の夢を叶えてくれます。心の欲する場所へ旅出ち、自分の夢を叶えてみませんか?