温泉のプロが見逃していた、下島温泉の炭酸泉「ひめしゃがの湯」

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2018/03/13

メルマガ著者『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!」で全国各地の温泉をまわっている紀行作家の飯塚玲児さんが、最近一番印象に残った温泉を紹介しています。それは、岐阜県下呂市にある下島温泉『ひめしゃがの湯』という温泉。温泉評論家が「まいった」と絶賛する、こちらの温泉の魅力をたっぷりと紹介しています。

 

下島温泉「ひめしゃがの湯」が素晴らしい!

今回の取材中にあちこちの温泉へ行った。 その中でも特別印象的だったのが下島温泉の『ひめしゃがの湯』である。以前訪ねたのは相当昔のことで、それほど強く印象に残っていなかったのだが、今回訪ねてもう、しびれてしまった。 

遊離炭酸1412.3mgの含二酸化炭素—ナトリウム—炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉で、源泉で23.7度。
内風呂に源泉そのままの小さな浴槽と加温浴槽、そして露天風呂は大きな源泉そのままの岩風呂と、真湯の加温浴槽がある。

泡風呂

この露天風呂がすごくて、湯口から湯がボコボコと大きな音を立てて噴き出しており、「炭酸ガスが出ています。 湯口に顔を近づけないでください」といった注意書きがあるほどだ。

あまりのものすごい吹き出しぶりに笑顔が止まらないお湯は赤茶色のにごり湯で、なにしろ周囲が雪なのに温度が23度。 しびれましたね。 その後に内湯の加温浴槽に浸かると、全身にビリビリと電気が走るような感覚があった。 いや、もう、参りました

浴室

こんなにすごい湯なのに、なぜあんまり印象に残っていなかったのか。 僕自身の湯感力の問題もあるが、聞けば露天風呂をリニューアルしたんだと言う。 前は加温浴槽だけだったとかで、現在の冷泉の源泉浴槽メインに変えたわけだ。

最初入ったときに、あれ、ここ未入浴だったっけ、と思ったくらいで、この冷たい源泉露天風呂の印象がまったくなかったわけである。 そりゃそうだ、この浴槽がなかったんだから。 当たり前である。いやはや、まったくもってすごかった。 

飲泉場

酔狂にも僕みたいな人がもう一人、ずっと冷泉に浸かっていたので写真もないが、HPで詳細は確認して欲しい。
飛騨の小坂温泉郷の一湯である。 機会があったらぜひとも訪ねて欲しいスーパー名湯だと思う。


 

巌立峡ひめしゃがの湯


住所:岐阜県下呂市小坂町落合
最寄駅:「下呂湯屋線」下呂バスセンター・JR下呂駅前・JR小坂駅前から乗車~ひめしゃがの湯で下車
電話:0576-62-3434
営業時間: 10時〜21時(受付20時30分まで)
定休日:水曜日
入浴料金:大人650円、小学生300円
公式サイト

 

画像提供:ひめしゃがの湯


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愛知県生まれの紀行作家、郷土料理写真家。編集部記者として月刊誌の編集に携わりながら全国各地を取材。『クチコミおでかけ旅情報』編集長、創刊50年を誇る現役最古の旅行雑誌『月刊旅行読売』の編集長を歴任したのちに退職、独立。これまで編集した雑誌や情報誌は数100冊、過去に泊まった宿は800軒余、入浴した温泉は3,000湯を超える。

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