温泉のプロが見逃していた、下島温泉の炭酸泉「ひめしゃがの湯」
メルマガ著者『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!」で全国各地の温泉をまわっている紀行作家の飯塚玲児さんが、最近一番印象に残った温泉を紹介しています。それは、岐阜県下呂市にある下島温泉『ひめしゃがの湯』という温泉。温泉評論家が「まいった」と絶賛する、こちらの温泉の魅力をたっぷりと紹介しています。
下島温泉「ひめしゃがの湯」が素晴らしい!
今回の取材中にあちこちの温泉へ行った。 その中でも特別印象的だったのが下島温泉の『ひめしゃがの湯』である。以前訪ねたのは相当昔のことで、それほど強く印象に残っていなかったのだが、今回訪ねてもう、しびれてしまった。
遊離炭酸1412.3mgの含二酸化炭素—ナトリウム—炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉で、源泉で23.7度。
内風呂に源泉そのままの小さな浴槽と加温浴槽、そして露天風呂は大きな源泉そのままの岩風呂と、真湯の加温浴槽がある。
この露天風呂がすごくて、湯口から湯がボコボコと大きな音を立てて噴き出しており、「炭酸ガスが出ています。 湯口に顔を近づけないでください」といった注意書きがあるほどだ。
あまりのものすごい吹き出しぶりに笑顔が止まらない。 お湯は赤茶色のにごり湯で、なにしろ周囲が雪なのに温度が23度。 しびれましたね。 その後に内湯の加温浴槽に浸かると、全身にビリビリと電気が走るような感覚があった。 いや、もう、参りました。
こんなにすごい湯なのに、なぜあんまり印象に残っていなかったのか。 僕自身の湯感力の問題もあるが、聞けば露天風呂をリニューアルしたんだと言う。 前は加温浴槽だけだったとかで、現在の冷泉の源泉浴槽メインに変えたわけだ。
最初入ったときに、あれ、ここ未入浴だったっけ、と思ったくらいで、この冷たい源泉露天風呂の印象がまったくなかったわけである。 そりゃそうだ、この浴槽がなかったんだから。 当たり前である。いやはや、まったくもってすごかった。
酔狂にも僕みたいな人がもう一人、ずっと冷泉に浸かっていたので写真もないが、HPで詳細は確認して欲しい。
飛騨の小坂温泉郷の一湯である。 機会があったらぜひとも訪ねて欲しいスーパー名湯だと思う。
巌立峡ひめしゃがの湯
住所:岐阜県下呂市小坂町落合
最寄駅:「下呂湯屋線」下呂バスセンター・JR下呂駅前・JR小坂駅前から乗車~ひめしゃがの湯で下車
電話:0576-62-3434
営業時間: 10時〜21時(受付20時30分まで)
定休日:水曜日
入浴料金:大人650円、小学生300円
公式サイト
画像提供:ひめしゃがの湯