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経済危機で国が傾いたギリシア、現在の観光状況はどうなったか?

ギリシャと聞いて思い浮かべるのは、ローマ帝国、彫刻、パルテノン神殿など、歴史が深いイメージの国ですよね。無料メルマガ「出たっきり邦人【欧州編】」のライターの一人でもある、イギリス・ロンドン在住の藤隼人さんが、今回、ギリシャの首都アテネの街を訪れ、現地の食事文化について伝えています。

 

ギリシャの首都アテネ滞在の楽しみ方

大学で専攻したほどの歴史好きです。日本史よりも西洋史に魅了され、フランスとドイツ、イタリアを中心とした近現代史を主に勉強しました。西洋の近現代史を学ぶためには、民主主義の基礎を生み出した古代ギリシャ史やローマ史を無視することはできません。そういった経緯もありいずれはギリシャに訪れようと考えていましたが、これまで機会もない状態でした。

ギリシャは経済危機に見舞われ、危ない状態に長らくありましたが、こうした状況もようやく改善し始め、明るいニュースも聞かれるようになってきました。今年こそはぜひという思いから、相方に打診してクリスマスプレゼントとしてアテネ旅行を共にすることにし、1月末に4泊5日で行ってまいりました。

期待したアテネ旅行で何よりもうれしかったのは晴れ空だったこと。どんよりとしたロンドンの曇り空から冷たい風が吹いていたものの青い空が広がるアテネには着いた時から期待に胸を膨らまるものがありました。

ホテルはアテネ中心部のプシネに予約。チェックインが終わり、外に出かけようとするともう午後4時過ぎ。冬季は観光客が少ないためか、平日は美術館や博物館などの閉館時間はかなり早く、どこも開いてない状態。小腹がすいたこともあり近所のレストランに入ることに。

プシネ周辺は最も注目を集めている地区で、昔は倉庫などのみだったところが安い賃料と広いスペースを求めるアーチストなどの関心を呼び、それがバーやレストラン、クラブなどをさらに呼び込む結果となり、現在は週末ともなると多くの人が賑わう場所に。

アテネ空港にも直接行ける電車が止まるモナスティラキ駅からも歩いてわずか数分と、交通の便がよいことも人気に拍車をかけています。この周辺は観光客にもアクセスが良く、アクロポリスなどの主要観光名所まで歩いて行くことができます。

旅行の醍醐味のひとつは食にあります。ニューヨークに移り住んだ当初の住処はアストリア地区。今でこそマンハッタンへのアクセスが良いことから人気がありますが、当時はほぼギリシャ人のみで、アテネの次に大きなギリシャ人街として知られていました。こういった経緯から、アテネに着いてからも初めての街に来たという感じはありませんでした。

ギリシャ料理でよく知られているのは「ギロス」や「スブラキ」などの肉料理でしょう。とりわけアストリアに住んでいた時は、ピタに包まれたボリュームたっぷりのギロスをよく夕食にしていたものです。


image by: Wikimedia

ロンドンやパリなどにもあるギロスですが、アテネで違うのはフライドポテトが入っていること。これだけでもう小腹を満たすのは十分な量です。

あとギリシャ料理と言えば、フェタチーズやオリーブなどを豊富に使った料理。新鮮な食材を大切にするのは日本食に通じるものがあるかもしれません。ただ、何にでもオリーブ油を入れるので、脂っこいものが苦手な方には口が会わないでしょう。

アストリア時代に飲んだことのあるギリシャ産ワインは酸味が強かったこともあり、これまで敬遠していましたが、ギリシャでいただいたワインは赤、白ともにバラエティーが豊富で酸味もなく嗜むことができました。これはちょっとした発見でした。

アテネの街を歩いているとどこにでもカフェやコーヒーショップがあります。文化の一部として定着していることが伺われるのですが、平均収入が月1000ユーロと、ギリシャ内でも高いほうに属するアテネでも、コーヒー1杯の値段は2ユーロくらいから。ちょびちょび飲むトルココーヒーのようなギリシャコーヒーでも収入に比較すると嗜好品のような価格帯に入ります。ちなみに500mlルのワインは安いところなら5ユーロくらいからあるので、その差がお分かりになることでしょう。

レストランやタベルナなどで食事する際にぜひ試していただきたいのは、アクロポリスが眺望できる場所でギリシャ料理をワインと共に堪能することです。古代ギリシャに思いをはせながらの食事はアテネならではのものがあります。

アテネ旅行については話題も尽きないので、次回は歴史マニアが見たアテネについて書きたいと思います。

image by: Sun_Shine / Shutterstock.com

プロフィール:藤隼人
『街角の風景』連載。イギリス・ロンドン在住。米国に長年住んだあとに意を決して帰国したものの、ちょっとした縁からロンドンに移住。欧州の歴史や文化に惹かれた著者が、東西奔放し欧州の今を多角的な観点からお伝えします。 日本ではあまり知られていない音楽シーンなどもぜひ紹介していきたいと思います。現在、無料メルマガ「出たっきり邦人【欧州編】」のライターとして活躍中。

 

イタリア・イギリス・エストニア・オランダ・スイス・ドイツ・フランスからのリレーエッセイ。姉妹誌のアジア・北米オセアニア・中南米アフリカ3編と、姉妹誌「出たっきり邦人Extra」もよろしく!

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