【台湾環島】台湾を自転車で一周中に、勇気づけられた台湾人の一言【第2回】
台湾観光の醍醐味「夜市」を初体験!
夜市とは、日本の縁日のような屋台がズラリと並ぶ台湾の定番外食&買い物スポットで、これが台湾中にいくつもあるのです。毎晩やっている大きな夜市もあれば、週に1、2回しか開かない小規模なローカル夜市もあり、僕が行き着いた夜市は後者のローカル夜市でした。
小さい夜市とはいえ屋台の種類は多くて、焼き鳥やタピオカミルクティーの店から雑貨、おもちゃ屋さん、中には日本でおなじみの「たこ焼き屋」までありました。台湾にもたこ焼き屋があったことにビックリしましたが、こういうところからも「台湾の親日さ」を感じることができます。これも後でわかったことですが、ここは毎週月曜日限定で開かれている新竹県の「新豊夜市」という夜市でした。
ここで売られていた食べ物は日本の3分の1ほどの値段で、大きな焼き鳥は3本で約200円。
また、食べ物の屋台以外にも面白いお店が多く、射的のようなゲームや風船割りゲームといった具合に、まるで日本の昭和時代の縁日にタイムスリップしたかのようです。
そんな中、ここの夜市で何人もの台湾の方々から「ニッポンジン?」「ガンバッテ!」という声援をいただくようになりました。僕がまとっている布に書かれた「台湾への感謝のメッセージ」に気づいたのかもしれません。
そして、バイクに乗っている人が信号待ちをしているときにも「ガンバレ!」と声援を贈ってくれました。どうやら、自転車で環島をしながら感謝の気持ちを伝えようとしていることに、多くの台湾の方が気づいてくれたようです。
そんな一言に、僕は台湾に来て初めて感動のあまりちょっと涙ぐんでしまいました。こうした声援だけで、昼間の辛い移動の疲れがウソのように吹き飛んだような気がします。そして初めて思いました、この台湾環島の旅をはじめて本当に良かったなと……。
後ろ髪を引かれるようにして新豊夜市を後にし、夜7時ごろようやく新竹市に到着。日没後は走らないことにしているので、次の目的地である台中市に行くのはあきらめて、新竹市で野宿の場所を探すことに。その途中、新竹市内にある「新竹城隍廟」という面白い観光スポットにも立ち寄りました。
ここがまた、インパクト大で面白いところだったのですが、この話はまた次回の記事で詳しくご紹介します! とりあえず、環島2日目の自転車の旅はここまで。
今日は台中まで行きたかったけど、ムリだ。。 pic.twitter.com/oLsZXzuQSM
— ポルポル@台湾環島 (@poruofficial) 2018年3月12日
前回の記事でもお伝えした通り、野宿は公園のベンチや遊具の下で寝袋に入って眠ることにしています。しかし、3月の台湾は蚊がとても多いのです。この時期に日本で蚊が大量発生することはめったにないと思いますが、台湾ではものすごい数の蚊が寝込みを襲ってきました。
やっと眠りについたかと思うと、すぐ蚊の飛ぶ音やかゆみで目が覚めてしまいます。またウトウトしはじめると、すぐにブーン。かゆい、かゆい、かゆい……ああ、もう我慢の限界!!
今回、台湾で野宿をするときは「必ず蚊取り線香を日本から持参する」ということを学びました。しかし、また翌日の早朝、今度は蚊ではなく別のことで飛び起きることになろうとは、このときまだ知るよしも無かったのです。(つづく)
次回予告「タピオカミルクティーと言えない秘密」
本日の走行距離:三峡〜新竹市 68km(台湾一周まであと907km)
※今回、大石さんが台湾一周に使用している自転車は、台湾の大手自転車メーカー「GIANT(ジャイアント)」の全面的なご協力をいただいています。
- image by:大石樹
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。