【台湾環島】台湾を自転車で一周中に、勇気づけられた台湾人の一言【第2回】
めざすは台中、行く手をはばむ酷暑
本日のルートについては全く何も考えずに走り始めてしまいました、昨晩すでに迷っていたというのに。初めての台湾、初めての環島。何も情報のない状態でスタートしたので、考えるより風を感じながら走っていたのかもしれません。
というわけで2日目は、三峡から台中市あたりを目的地に設定することにしました。ただひたすら、国道1号線を南へとまっすぐ進むだけ。
三峡から台中市へは、およそ100kmほどありますが、この企画に協賛していただいているGIANTさんの自転車は乗り心地が最高なので、軽くこいでも20キロ近くのスピードが出ます。だから5時間も走れば、単純に計算しても100km進むことができるというわけです。
しかし、ママチャリで1年かけて日本一周をしていた時でも、移動距離100kmを超えた日は3日ほど。なので、1日100kmの壁は高かったのですが、台湾一周を完走するには、100kmを超えなければいけない日が必ずやって来ることは薄々わかっていました。
この日の最高気温は30度。日差しが暑いというより痛いというのが本音です。日本は3月でもまだ寒い日がありましたが、台湾はすでに夏でした。また、移動の途中にやってくる盆地のようなアップテンポの道が、さらに体力を消耗させるのです。そのため、思うように前には進めず、台湾中にあるセブンイレブンで水分の補給をマメにおこないました。そうでないと熱中症になってしまう危険性があったからです。
台湾のセブンには、たいていイートインスペースが完備されているので、暑さで失った体力をこまめな休憩で復活させました。環島にチャレンジしたい方は、この休憩方法などを参考にしてみてください。
さて、暑さの中たどり着いたのは、台湾の空港としては最大規模の「台湾桃園国際空港」がある、桃園市。
桃園市に着いた!メチャクチャ暑い!
そんで、GIANTの自転車、軽くて漕ぎやすい!日本一周のママチャリより早く進む!GIANTスゴイ! pic.twitter.com/nzt4M0oRof
— ポルポル@台湾環島 (@poruofficial) 2018年3月12日
今回、台中市をめざす途中で、新竹市という街を中継ポイントに設定していましたが、その新竹市にたどりつくまでに何度か道を間違えてしまい、本当にゴールなんてできるのだろうかと不安になりました。
さらに、いきなり曇り空になったりスコールのような雨が降るとも聞いていたので、天候にも気をつけながら走行しなければなりません。盆地の坂道を登っている時にスコールに見舞われるほど厄介なこともないので、今後は次の街までの距離をその都度マップで調べながら進むことにしました。
そうこうしてる間にお腹が空いてきました。桃園市内を走ってる途中に立ち寄った食堂で、ちょっとした台湾グルメを堪能することに。
言葉もわからないので適当に頼んでみたところ、ほぐされた蒸し鶏がご飯の上に載っていて、少しだけタレがかかっているものが出て来ました。日本では見たことがないご飯でしたが、シンプルで美味しい。
これは、のちに台湾南部の嘉義県という土地の名物料理「鶏肉飯(ジーローファン)」というご飯であることがわかりました。小さなお椀で1杯35元(約130円)。お腹が満たされたことで、少し気持ちが楽になったような気がします。
連荘嘉義火鶏肉飯
桃園市蘆竹区新南路一段11号
03-321-7967
小椀35元、大椀45元
さて、こんな具合に寄り道しながらゆっくり進んでいるうちに、あたりは少しづつ暗くなり、いつの間にか夜になってしまいました。台中どころか、まだ新竹市にさえも着いていないのです。急いで先へ進むと、台湾鉄道の新豊駅という駅の前に、何やら賑やかな場所がありました。どうやら、台湾名物「夜市」(よいち、イエスー)に出くわしたようです。